希少植物の開花情報
2021-06-09 11:18:59
高山植物の貴重な保全活動「タカネキンポウゲ」と「クモマキンポウゲ」の開花をみる
高山植物の保全活動とその成果
長野県の白馬五竜高山植物園では、絶滅危惧種である「タカネキンポウゲ」と「クモマキンポウゲ」が現在開花しており、多くの人々にその魅力を伝えています。これらの植物は、日本植物園協会の保全事業により栽培が許可され、目にする機会が限られているだけに、その存在が注目されています。
タカネキンポウゲの特徴と生育環境
「タカネキンポウゲ」は、絶滅危惧種I B類に分類され、北アルプスの「白馬岳」周辺のみに自生しています。この植物は、もともと数が少なく、特定の環境にしか分布しないため、その保護が急務とされています。2019年の夏に行われた現地調査では、影響の少ない範囲で種子が採取されました。この種子は植物園で栽培され、僅か一年で一部の個体が開花しました。
タカネキンポウゲは、背が低く厚みのある光沢のある葉が特徴で、高山植物らしい名が冠されています。「クモマキンポウゲ」と比べてはるかに大きく、存在感があります。このような美しい花が咲くことで、訪れる人々はこれらの植物の重要性を再認識することになります。
クモマキンポウゲとの違い
もう一つの絶滅危惧種「クモマキンポウゲ」は、絶滅危惧I A類に属し、やはり北アルプスの「白馬岳」周辺でしか見られません。この植物は「タカネキンポウゲ」に比べると非常に小さく、可愛らしい姿です。2019年の調査で採取された種子も栽培され、わずか9ヶ月で開花した経歴を持っています。面白いことに、開花した個体の種子からも発芽が確認されています。
保全活動の重要性
絶滅危惧種の保全は、ただ自然界での存在を守るだけではなく、それらの植物が育つ環境を守ることが必要です。生息域内保全と生息域外保全の二つのアプローチがありますが、白馬五竜高山植物園では生息域外保全の活動を行っています。これらの活動によって、自然環境が破壊される前に、貴重な植物を保存することが求められています。
環境への取り組み
植物園では、温暖化や高山の環境変化に対処するために、環境省や日本植物園協会と連携し、絶滅の危機に瀕した高山植物の保全を目的とした取り組みが進められています。道具や技術を駆使して、生体として植物を保存することが意図されています。
来園のおすすめ
白馬五竜高山植物園では、2022年の6月5日から現在まで「タカネキンポウゲ」と「クモマキンポウゲ」を一般公開しています。この機会に訪れて、実際に貴重な高山植物を目にすることができるのは、非常に貴重な体験です。不思議なことに、ゴンドラ山頂駅から訪れることができるため、アクセスも良好です。
また、開園初日やその翌日には、インスタライブを通じて植物園の散策ツアーも行われることが決まっており、一般客にも生態系の魅力を広める試みが続けられています。
まとめ
白馬五竜高山植物園で見ることのできる「タカネキンポウゲ」と「クモマキンポウゲ」は、絶滅危惧種であり、保全活動の重要性を象徴する存在です。これらの植物がもたらす美しさと、その背後にある保全活動の意義について考えるきっかけにぜひ訪れてみてください。高山植物の魅力に触れることができるこの機会をお見逃しなく!
会社情報
- 会社名
-
株式会社五竜
- 住所
- 長野県北安曇郡白馬村神城22184-10五竜エスカルプラザ2F
- 電話番号
-
0261-75-2101