ミラノの伝統と技術
2023-05-02 11:00:01
ミラノサローネ2023で発表された最先端技術「XR日本間」の魅力
ミラノサローネ2023の注目展示「XR日本間」
2023年、世界的なデザイン展示会であるミラノサローネにおいて、日本の伝統工芸や美術品が新しい形で披露されました。その名も「XR日本間」。この展示は、株式会社SuperIOによって開発されたもので、先端技術を駆使し、2Dと3Dで美術品のディテールをリアルタイムCGとして表現した革新的な試みです。
VR技術により拡張される日本の美
「XR日本間」は、VRゴーグルを装着することで、まるで日本の和室を抜け出し、枯山水の庭に踏み入ったかのような体験を提供します。訪問者は、床の間に展示された有田焼や江戸銀器の美しさに驚かされ、畳に落ちる影の濃淡や銀器の反射の輝きに感動の声が上がります。この展示は、ミラノを訪れた多くの来場者にとって、ただのデザイン展示ではなく、心を奪う感覚体験となっています。
感情に訴えるリアリティ
今回の展示に参加した海外のデザイン関係者は、実際のJapaneseテイストをこの超高画質の仮想空間で体験し、さらなる感動を覚えたことでしょう。この体験は単なる視覚的なものにとどまらず、非言語的なコミュニケーションとして感情に響くものであり、かつてダヴィンチのスフマート技法に触れた時の感覚を想起させます。これにより、「XR日本間」は時代を超えた変革の象徴ともなり得る存在です。
職人技と最先端技術の融合
出展されている伝統工芸品は、銀器職人の日伸貴金属によるもので、彼らのコラボ作品展示が魅力となっています。伝統と現代技術の見事な融合は、来場者を日本旅行へと導くトリップ感を与えます。北イタリア出身のエンジニアと日本出身のインテリアデザイナーのチームによって作り出された「XR日本間」は、まさに未来の日本文化を映し出しました。
海外企業との橋渡し
さらに注目すべきは、共同出展したZipang Port社が運営する「FiZiT」というウェブプラットフォームです。このプラットフォームは、海外企業と日本企業を結びつけるためのもので、今後SuperIOが制作したリアルタイムCGを使用した広告掲載機能のバージョンアップも予定されています。
まとめ
ミラノサローネ2023での「XR日本間」は、日本の伝統文化を先端技術で表現する新しい試みとして、多くの人々の心を捉えました。これにより、世界中で日本文化への理解と関心が高まることが期待されます。この展示を通じて、日本の美を再認識する機会が得られ、今後の技術の進化に期待が寄せられています。
会社情報
- 会社名
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株式会社SuperIO
- 住所
- 東京都中央区銀座6-10-1 ギンザシックス13F
- 電話番号
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