静岡県焼津市が、地域産業の認知度を高めるための新しい取り組みをスタートします。このプロジェクトは、首都圏の複業人材と地元企業のマッチングを通じて地域課題を解決することを目指しています。これまでの活動を踏まえ、焼津市と東武トップツアーズ株式会社は連携し、2025年1月から『焼津市×首都圏複業人材による課題解決型プログラム』を実施することを発表しました。
地元企業との関係構築は、焼津市においても非常に重要な課題となっています。既存の取り組みである地域交流型ワークショップでは、身体を使いながら焼津の魅力を発見し、地元企業の持つポテンシャルを見極めることができてきました。そして、この度のプログラムにおいては、この流れをさらに発展させ、首都圏の複業人材の力を借りて、地域の活性化を図る狙いがあります。
課題解決型プログラムの概要
今回のプロジェクトは、2つのステップで構成されています。一つ目は「焼津を知る」と題した2日間のワークショップで、市内の魅力を体験しながら理解を深めていきます。具体的には、参加者が地元企業との交流を通じて、焼津の文化や産業の背景を学び、体感することが求められます。このプログラムは、2025年1月の2回にわたって開催される予定で、各回には最大7名が参加可能です。
二つ目は「焼津を盛り上げる」という伴走支援です。このステップでは、ワークショップの終了後から2025年3月にかけて、首都圏の複業人材が地元企業のブランディングや販路拡大を支援します。具体的な支援内容としては、SNSやデジタル技術を活用したプロモーションが挙げられ、業務を通じて焼津地域の認知度向上に寄与することが期待されます。
参加方法と条件
参加を希望する企業や人材の方々は、焼津ポーターズで行われるワークショップに申し込む必要があります。参加自体は無料ですが、宿泊や交通費については一定の補助があるため、気軽に参加しやすい環境が整っています。宿泊費については1万円、交通費は往復で2万円までがサポートされます。予約は公式サイトからも可能です。
企業とプロジェクトの背景
このプロジェクトを支えるCEspaceは、地方企業や自治体向けのDX支援を行っている企業であり、特にTECH人材を対象としたコミュニティ型の生活支援を手掛けています。地域の中小企業が抱えるデジタル時代の課題に対するソリューションを提供することで、焼津市の産業活性化をさらに後押しする役割を果たしています。
これからの焼津市がどのように変化し、発展していくのか、その動向に注目です。