日本のライフサイエンスをグローバルに展開する「S2S Japan 2025シンポジウム」
ANベンチャーパートナーズ(以下、ANV)は、2025年11月13日に「Science2Startup(S2S)Japan 2025シンポジウム」を開催します。このシンポジウムは、昨年に続くもので、日本のライフサイエンスのシーズを実用化につなげることを目的としています。ANVは、CIC Instituteや東京大学エッジキャピタルパートナーズ(UTEC)、一般社団法人ライフサイエンス・イノベーション・ネットワーク・ジャパン(LINK-J)と協力し、米国発のこのプログラムを運営しており、世界の投資家や製薬企業と日本のアカデミアの橋渡しをしています。
シンポジウムの目的と成果
昨年の第1回シンポジウムには、約200名の科学者、起業家、投資家が参加し、ファイナリストによるプレゼンテーションやエキスパートによる講演が行われました。特に、昨年度のファイナリストの中には、既に起業や事業化を実現した事例も多数あります。例えば、国立循環器病研究センターの中岡良和博士は、メンターであるRAキャピタル・マネジメントのアンドリュー・レヴィン氏との協働により、肺動脈性肺高血圧症(PAH)の革新的な治療法を開発するための企業、パー・セラピューティクスを設立し、1,400万ドルのシード資金を獲得しました。
メンター制度の導入
本プログラムの特徴として、シンポジウム開催前に、ファイナリストたちは米国のトップベンチャーキャピタリストから集中的な指導を受けることが挙げられます。彼らは、その指導を通じて事業計画やプレゼンテーションのスキルを高め、シンポジウムで発表します。このプロセスは、彼らのアイデアを実現可能なビジネスとして育てる上で非常に重要です。
ANベンチャーパートナーズのビジョン
ANVのマネージングパートナー、ホーン川嶋健氏は、「S2S Japanの開催を通じて日本の優れたサイエンスとグローバルなエコシステムを結びつけられることに喜びを感じている。今年も革新的で有望な研究が選出されており、ANVはこのシンポジウムが研究のグローバルな事業化につながることをサポートし続けたい」と述べています。
開催概要と参加方法
イベント概要
- - 日時: 2025年11月13日(木)
- - 会場: 東京都内
ファイナリスト一覧
- - 都 英次郎 氏 (北陸先端科学技術大学院大学)
- - 有本 博一 氏 (東北大学大学院生命科学研究科)
- - 齋藤 潤 氏 (京都大学、ENIC Immunology)
- - 小林 直樹 氏 (国立健康危機管理研究機構)
- - 古川 夏輝 氏 (ジョンスホプキンス大学、Terebra Therapeutics)
- - 長嶺 聖史 氏 (ラデナ・サイエンス株式会社)
参加を希望される方は、公式ウェブサイトやLinkedInページにて詳細をご確認の上、お申し込みください。
ANベンチャーパートナーズとは
ANベンチャーパートナーズは、東京とサンフランシスコを拠点に、日本の革新的なサイエンスと米国のスタートアップエコシステムの橋渡しを行うグローバルなバイオテクノロジー・ベンチャーキャピタルです。2025年6月には、2億米ドルを総額としたファンドのクローズを発表し、2022年に設立されました。日本のバイオテクノロジー・エコシステムの強化を目指し、様々なプログラムを展開しています。詳しくは
公式サイトをご覧ください。