鹿嶋市が誇る新たな和菓子『千年羊羹』の誕生
近年、地域の特産品を活かした商品開発が注目を集めていますが、茨城県鹿嶋市でもその波が来ています。この市では、「KASHIMA Colorful Base」と名づけられたファンコミュニティが、市民同士の連携を深め、新たな和菓子「千年羊羹」を生み出しました。
コミュニティの力
「KASHIMA Colorful Base」は、鹿嶋市とクオン株式会社が共同で運営しているオンライン市民参加型のコミュニティです。参加者は5万5千人以上で、意見を活発に交わしながら商品開発に関与するのが特長です。今回の「千年羊羹」の商品化も、オンライン市民たちのアイデアや意見を元に進められました。
地元の素材と老舗の和菓子店
「千年羊羹」の主成分となるのは、鹿嶋市内で自然栽培された有機認証付きの鹿島在来大豆です。この大豆を使用して、大正時代から続く老舗和菓子店「丸三老舗」が新しい和菓子の開発に取り組みました。代表の笹沼和彦さんは、近年の異常気象により小豆の品質が不安定になっていることから、大豆の可能性に目を付けました。
大豆を使用することで、持続可能な和菓子作りを目指し、国内外の和菓子業界に革新を提供することを狙っています。
名称とデザインの決定
オンラインコミュニティ内で行われた商品名やパッケージデザインの提案をまとめ、「千年羊羹」という名前が選ばれました。これは、未来の世代にも愛される和菓子であることを願って名付けられたものです。また、古くからの伝統と現代的な感覚を融合させるデザインもこちらのコミュニティで選ばれました。
選ばれたデザインは、和菓子の伝統を背景にしながらも、現在の消費者の心に響く洗練されたものとなっています。これにより、商品の魅力を増すと共に、地域の文化を表現する重要な要素となっています。
ふるさと納税での提供
この「千年羊羹」は、鹿嶋市のふるさと納税の返礼品として提供されます。寄付金額は6,000円で、返礼品として3本セットが用意されています。2025年1月以降に発送が開始され、先行予約はすでに受け付けられています。運営のプロセスに市民が関わったこともあり、消費者としても参加している感覚を得られるのが嬉しい点です。
まとめ
「KASHIMA Colorful Base」による今回の取り組みは、ふるさと納税を通じて地域の特産品を育成し、持続可能な和菓子文化の発展を目指しています。オンラインとオフラインが新たに結びつくことで、鹿嶋市の魅力を広く伝え、地域経済の活性化にも寄与することが期待されています。これからも鹿嶋市の進化を見逃せません!