出生率減少の要因は男女の妊活意識の差?
2023年の出生数が過去最低を記録したことを受け、アンファー株式会社は結婚と出産に関する調査を実施しました。調査結果から、妊活に対する意識が男女で大きく異なることが明らかになりました。
女性の熱心さに対し、男性は「つもり」で終わっている?
調査では、約55%の人が将来子供を希望しないと回答。その理由として「年齢的な問題」が最も多く、晩婚化の影響が指摘されています。
さらに、パートナーと協力して妊活に取り組めていると感じるかという質問では、一見平等に取り組めているように思えるものの、男女間の意識に大きな差が見られました。男性は女性の約半数以下の割合で「食生活改善」「妊活情報の収集」「禁酒・喫煙」「不妊治療専門クリニックへの受診」などの取り組みを重要だと考えていることが判明。
女性は自身の生活を変えて積極的に取り組んでいる一方で、男性は意識が低く、積極的に取り組んでいる「つもり」で終わっているケースが多いようです。
この意識の差は、パートナーとの不仲やセックスレスなど、別の出生率低下の要因にもつながる可能性が懸念されます。
パートナーと協力して妊活に取り組めている都道府県ランキング
「パートナーと協力して妊活に取り組めていると思いますか」という調査結果を分析した結果、「取り組めている・まあ取り組めている」と回答した割合が最も高かったのは香川県でした。2位が徳島県、3位が高知県と、四国地方が上位を独占しました。
香川県は、将来の子供希望で子供を欲しいと思っていないと答えた割合が47都道府県中46位と低く、男性不妊への罹患不安を持つ男性の割合も最も多いという結果から、男性側の妊活に対する意識が高いことが考えられます。
男性側の妊活意識向上は不可欠!
男性不妊や男性側の妊活への意識は依然として低く、妊活を自分事化できていない男性が多いのが現状です。
男性不妊治療の第一人者である辻村教授は、今回の調査結果について「出生数減少の原因は多岐にわたるが、男女間の妊活意識の差も要因の一つと考えられる」とコメント。
「妊活は男女二人で協力して取り組むべきものであり、男性はより意識を持って相手を思いやり、二人で話し合いながら妊活をすることが重要です」と訴えています。
男性が日常でできる妊活ケアとは?
辻村教授は、男性側が日常でできる妊活ケアとして、「生活習慣の見直し」「過度なストレス回避」「リラックスできる時間の確保」を重要視しています。
過度の飲酒や喫煙、睡眠不足、運動不足などは、妊活ケアにも悪影響を及ぼすため、規則正しい生活習慣を心掛ける必要があります。
また、子供を授からないことへのプレッシャーなどを感じる場合もあるため、パートナーと話し合い、一緒にリラックスできる時間を持つことも大切です。
夫婦で協力して妊活に取り組めるアイテム
アンファー株式会社では、妊活中の夫婦の新しい習慣として、「妊活お出汁」を販売しています。
「はぐくむお出汁」は、鉄や亜鉛などの栄養機能食品で、カラダづくりをサポートします。
HOMTECHブランドマネージャーの柳瀬翔太氏は、「男性不妊の原因の約半分は男性側にあるにもかかわらず、男性自身はそれを知らない、または自分事として捉えていないため、精液検査や生活習慣の見直しなどの具体的な行動に移せない現状があります」と指摘しています。
HOMTECHは、男性不妊の認知拡大と正しい情報・ケアアイテムの提供を目指しており、夫婦が協力して妊活に取り組める世の中になるよう尽力していくとしています。
まとめ
出生率減少は、男女間の妊活意識の差が要因の一つである可能性が示唆されました。男性側の意識改革と、夫婦で協力して取り組める環境づくりが、今後の出生率向上に不可欠と言えるでしょう。