IBMのAI技術で歯科医療の新時代を切り開くDental Predictionの取り組み
Dental Predictionと日本IBMの新たなAIソリューション
株式会社Dental Prediction(デンタル・プレディクション)と日本アイ・ビー・エム株式会社(以下、日本IBM)は、革新的な医療サービスを提供するためにAI技術を活用した新たなソリューションを開発しました。このシステムは、歯科医師や歯科衛生士が利用者からの問い合わせに迅速かつ正確に対応することを目的としています。
歯科利用者のための簡単な相談窓口
Dental Predictionでは、利用者がどの場所からでもスマートフォンやPCを通じて、歯科に関する気になる症状について相談できる窓口の開設を計画しています。これにより、利用者は自分の症状に関連する情報を簡単に得ることができ、必要に応じて迅速な受診や適切な応急処置を提案されることが期待されています。
AI技術による疾患の特定
今回のソリューションには、IBM Watsonの高い自然言語処理機能を活用しています。具体的には、20名以上の歯科医師や歯科衛生士の知見をもとに、7000件以上の相談ケースを学習したAIモデルがIBM Cloud上で動作しています。このAIは、利用者からのコメントを解析し、症状に関連性の高い疾患名を歯科医師や歯科衛生士に提示することができます。この仕組みによって、医療現場での負担を軽減すると同時に、利用者がより素早く適切な情報を得られるように設計されています。
医療格差の解消に向けて
Dental Predictionは、このサービスを通じて日本国内における歯科医療のアクセス向上を目指しています。デジタル化が進む現代において、すべての人が必要な医療情報にアクセスできることは非常に重要です。このAIソリューションが普及すれば、地域や経済的な背景に関わらず、誰もが質の高い医療サービスを受けられる可能性が広がります。
注意事項
ただし、受診に関する助言や疾患の特定には限界があり、本サービスを利用する際には、あくまで参考情報として活用することが求められます。また、このソリューションは厚生労働省のガイドラインに則った医療機器の該当性判断を経ることが前提です。
会社概要
株式会社Dental Predictionは、2020年6月に設立され、東京都港区に本社を置いています。CTや口腔内スキャンを活用した技術で、患者の口腔内を再現した「3D Printing Model:SRPM」を制作するなど、多岐にわたって歯科医療の発展に寄与しています。また、遠隔治療支援や歯科メタバースといった新たな事業展開にも力を入れています。
一方、日本IBMは、日本国内外での技術革新を担う企業で、幅広いビジネスサービスを提供しています。AIやクラウド技術は、企業のデジタル・トランスフォーメーションにおいて極めて重要な戦略となっています。
このように、Dental Predictionと日本IBMの協力により、歯科医療サービスは新たな段階へと進化を遂げています。今後の展開に目が離せません。
会社情報
- 会社名
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株式会社Dental Prediction
- 住所
- 東京都港区虎ノ門1-17-1虎ノ門ヒルズビジネスタワー15F
- 電話番号
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