心に響くイタリアの食文化を描いたエッセイが登場

2025年5月10日、株式会社大和書房から新しいエッセイ『晩ごはんはジェラートです』が発売されます。著者はイタリア在住のイラストレーターであり漫画家のワダシノブ氏。彼女は日本で出会ったイタリア人パートナーと共に、2007年からイタリア・トリノに住んでいます。

この作品は、食にまつわる日常のエピソードを収録したもので、イタリアの豊かな「食」の文化が色鮮やかに描かれています。著者自身の生活や文化の中での体験を通じて、イタリアの食事の楽しさや、その背後にある知恵を分かち合う内容となっています。

日常の幸せを感じる食の魅力

イタリアでの生活を送る中で、著者は人々が口にする「ごはんが美味しいでしょう」という言葉に共感を覚えています。実際、美味しくないものを見つける方が難しいほど、イタリア料理はどれも魅力的です。特に外食だけではなく自宅で作る料理においても、シンプルで豊かな素材を使用した料理が昼夜問わず楽しめるのです。

本書は、料理の楽しさを伝えるだけでなく、美味しいものを食べることで得られる幸福感をも描写しています。イタリア料理に欠かせない「ピザ」と「フォカッチャ」の違いや、家庭での食卓の重要性など、幅広いテーマが取り上げられています。

目次から見るイタリアの食

本書の目次には、イタリアに住んで初めて体験する様々な料理や食文化が並んでいます。例えば、第1章では「新鮮なパニーノ」を求める過程を描き、第2章では「カルチョーフィ」という食材の取り扱いやレシピを紹介しています。また、第3章ではカフェ文化について触れ、第4章では「切りたてのハム」を称賛する内容が展開されるなど、著者が体験した美味しい瞬間が詰まっています。

さらに、第5章では「イタリアの台所」での知恵を、第6章では「ドルチェやワイン」に触れることで、イタリア料理の多様性が強調されています。読むことでまるで自分がイタリアにいるかのような感覚に浸ることができ、その豊かさを体感することができます。

ワダシノブのプロフィール

著者のワダシノブ氏は、イラストレーターとしても活躍しており、自身の日常をnoteやPodcastでも発信しています。過去には『いいかげんなイタリア生活』という著書も発表し、イタリアでのライフスタイルについて幅広く情報を提供しています。彼女のInstagramでも、日常のイラストや料理に関する投稿が多く見られ、ファンとの交流を楽しんでいます。