近畿ろうきん「推しのNPOプロジェクト」を始動
近畿労働金庫(理事長:宮﨑正)は、地域の課題を解決するために「推しのNPOプロジェクト」という新たな取り組みをスタートしました。このプロジェクトは主に子どもの貧困や孤立、不登校といった社会問題に向け、地域で活動する非営利団体を顧客や会員と共に支援していくものです。今回、顧客からの支持を受けて選ばれた「推しのNPO」が各営業店で決まり、その内容が報告されました。
各営業店で決まった「推しのNPO」
「推しのNPO」は51の地域にわたって設立されています。具体的には、奈良支店、伏見支店、東大阪支店の活動内容についてお伝えします。
奈良支店の「NPO法人奈良情熱学校」
この団体は、耕作放棄地を活用した無農薬農業や親子遊び場の運営などを行っています。特に特徴的なのは、親と子供が一緒になって楽しみながら交流する場を提供していることです。親子での遊びを通じて共に自己肯定感を高め、地域の活性化を目指しています。竹水鉄砲を使った遊びなど、全身水浸しになって親子が一緒に笑い合う瞬間を提供しています。
伏見支店の「NPO法人そらいろプロジェクト京都」
このNPOは、美容師を中心に構成されています。彼らの活動は、障がいを持つ子どもたちを含む皆が笑顔でいられる社会の実現を目指しています。「髪を切る」という一見簡単な行為が、実は多くの人にとって難しいものであることを認識し、その支援や啓発を行うことで美の業界、さらには社会全体を変革していこうとしています。
東大阪支店の「NPO法人チェンジングライフ」
この団体は、少年院や鑑別所から出所した子どもたちが家を失った際の支援を行っています。また、行政の保護対象年齢を超えた青少年への支援も行い、環境によって夢を諦めることのない社会の実現を目指しています。理事長自身が過去に助けられた経験を基に、活動を通じて感謝の気持ちを伝えています。
今後の展望
この「推しのNPOプロジェクト」は、寄付金だけでなく、NPO、近畿労働金庫、そして労働組合との連携を強化し、お互いの強みを活かしていくことが重要です。地域のニーズに応える活動が自立的に育成され、各営業店がハブとなり、さまざまな連携が生まれることが期待されています。今後、地域の課題を解決するための幅広い取り組みが、より多くの地域で実現していくことを期待しています。