#音楽 #ヒカルド・バセラール #ホベルト・メネスカル

ボサノヴァ界の巨星、ホベルト・メネスカルの生誕85周年を記念して、特別なアルバム『Nós e o Mar（ノス・イ・オ・マール）』がリリースされました。この作品は、文化プロデューサーのフェルナンダ・キンデレの提案から始まり、ヒカルド・バセラールが手掛けたもの。初めはインストゥルメンタル曲のアルバムとして計画されていましたが、バセラールの粋な計らいで、3曲のヴォーカル曲も収録されることになりました。

本作には、メネスカル本人の歌声も収められており、彼の代表的な曲である「O Barquinho」や「Ah! Se Eu Pudesse」が新たに歌われています。メネスカルは、「僕が初めて『O Barquinho』を歌ったのは1962年、ニューヨークのカーネギーホールだった。その際にプロデューサーに説得されて、思い切って歌ったんだ」と回想しています。この46年ぶりに自身の楽曲を歌うことへの新しい挑戦が、彼にとってどれほど意義深いものであったかが伝わってきます。

また、本アルバムにはリオデジャネイロ出身のピアニスト、ヂオゴ・モンゾも参加しています。モンゾは5曲のアレンジを担当し、メネスカルとのコラボレーションを通じて多くのことを学んだと語ります。「メネスカルは非常に寛大で、プロとしても素晴らしい方です。音楽的に多くの視点を与えてくれる存在です」と彼は感謝の意を表しました。

ヒカルド・バセラールは、このプロジェクトを進める中で、メネスカルのギターサウンドを軸にしつつ、現代的なエッセンスを加えたアレンジを心掛けたと話しています。「私たちはサンバを創造し、新しいアプローチを取り入れようとしました。」

『Nós e o Mar』は、デジタルプラットフォームでの配信に加え、CD版も同時発売されており、メネスカルの音楽を愛する人々にとって、必聴の作品となっています。アルバムの収録曲には、メネスカルの代名詞的な楽曲が多数盛り込まれており、聴く人を魅了します。

この記念すべきアルバムは、今なお鮮烈な魅力を持つボサノヴァの世界を再確認させてくれる作品であり、音楽ファンにとっては必見のアイテムとなることでしょう。ぜひ手に取って、その素晴らしさを味わってみてください。

収録曲リスト:
1. O Barquinho
2. Rio
3. Você
4. Bye Bye Brasil
5. Nós e o Mar
6. Vagamente
7. Ah! Se Eu Pudesse
8. A Morte de um Deus Sal
9. Copacabana de Sempre
10. A Volta

このアルバムは、ホベルト・メネスカル、ヂオゴ・モンゾ、ヒカルド・バセラールの三者が手を組んだことで、ボサノヴァの未来に新たなページを加える重要なプロジェクトとして位置づけられています。音楽の息吹と共に、ジャスミン・ミュージックというレーベルの力も示されています。

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