治験管理アプリ登場
2019-09-17 15:00:53

新しい治験管理アプリ『ミライク・スタディ・コンシェルジュ』で患者の服薬コンプライアンスが向上

新たな治験管理アプリが誕生



医療と製薬の分野に革新をもたらすアプリ、『ミライク・スタディ・コンシェルジュ』がBuzzreachによって開発されました。このアプリは、治験参加患者の服薬コンプライアンスを向上させることを目的としており、治験における患者の脱落というリスクを軽減することが期待されています。

治験の重要性と参加者の課題


治験では、新しい医薬品の承認を得るためには、数多くのデータが必要です。しかし、実際には治験に参加した患者の約25%が途中で脱落することが明らかになっており、これは治験の成功にとって大きな障害となっています。脱落の原因はさまざまですが、服薬を忘れたり、医療機関とのコミュニケーションが不足したりすることが主な要因となっています。そこで、このアプリが登場し、患者と治験スタッフのコミュニケーションを円滑にすることが目指されています。

アプリの機能と特長


『ミライク・スタディ・コンシェルジュ』は、患者さんの服薬状況を把握するためのプッシュ通知やアラート機能を備えています。また、治験コーディネーターからの情報やメッセージも医療機関を介さず、直接アプリで受け取ることができるため、心理的な負担が軽減されるとともに、治験に参加する意識を高める効果が期待されます。

さらに、業界初の試みとして、製薬企業から患者への感謝のメッセージを送ることができる『サンキューレター機能』も搭載されており、これによって治験参加者が自分の役割をより明確に感じることができる設計となっています。治験期間中、参加者は自分の進捗状況をアプリで管理し、必要に応じて医療機関とのやりとりを簡便に行えるため、患者のストレスも軽減されます。

治験コーディネーターの役割と人材不足


日本の治験市場において、治験コーディネーター(CRC)は不可欠な存在ですが、現在、その数は足りていない状況が続いています。このアプリは、CRCの業務負担を軽減し、彼らが患者に十分なサポートを提供できるように設計されています。患者一人ひとりへのケアを強化することで、治験の成功率向上にもつながるでしょう。

未来を見据えた機能展開


今後は治験参加者がアプリを通じて、より充実した疾患管理や診療記録の確認ができるなどの機能追加も検討されています。これによって、医療機関と患者の距離がさらに縮まり、患者の健康管理もサポートされることになります。

結論


治験参加の重要性が高まる中、Buzzreachの『ミライク・スタディ・コンシェルジュ』は、治験業界における革新的なアプローチを提示しています。このアプリが普及することで、患者が治験に参加する際のハードルが下がり、より多くの人々が新たな治療法の開発に貢献できる社会が実現されることが期待されています。

会社情報

会社名
株式会社Buzzreach
住所
東京都港区白金台3丁目19-1興和白金台ビル
電話番号
03-4590-0258

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