世界の旅行トレンド2023
2023-04-26 09:30:01

アフターコロナの旅行トレンド:Criteoが明らかにする世界の旅行動向と日本の特徴

アフターコロナの旅行需要回復と新たなトレンド:Criteo調査レポート



Criteoが発表した「Criteo グローバル トラベル トレンド 2023春」レポートは、パンデミック後の世界における旅行動向を詳細に分析しています。レポートによると、2023年1月時点で、世界の旅行予約件数は全カテゴリーで好調を維持しており、特にEMEA(ヨーロッパ、中東、アフリカ)と AMERICAS(南北アメリカ)地域はパンデミック前の水準まで回復を見せています。

APAC地域の驚異的な回復



最も顕著な回復を示したのはAPAC(アジア太平洋)地域です。長期間にわたる移動制限の解除を受け、2020年と比較して予約件数は大幅に増加しました。特に国際線の航空券予約は増加しており、東南アジアや太平洋地域での伸びが顕著です。この結果は、抑圧されていた旅行需要の爆発的な反動を示唆しています。

環境配慮への意識:欧米とAPACの違い



サステイナブルな旅行への関心は、地域によって差が見られます。欧米では環境に配慮した旅行を重視する傾向が高い一方で、APAC地域ではその意識は比較的低いと報告されています。日本の旅行者においても、「低排出ガス」などのフィルターで検索する旅行者は21%、「旅行中のCO2排出量削減を望む」旅行者は33%にとどまりました。この結果は、APAC地域における環境問題への意識向上に向けた取り組みの必要性を示しています。

オンライン予約の拡大とモバイル利用の増加



オンライン旅行予約は、世界的に増加傾向にあります。特に、オンライン旅行代理店(OTA)経由の予約は、旅行サービス提供者(サプライヤー)を大きく上回っており、日本でも前年比でOTAが約3.4倍、サプライヤーが約2.2倍に増加しました。これは、旅行者の利便性を重視する行動変容を反映していると言えるでしょう。

モバイルデバイスからの予約も増加しており、航空券予約においては2022年1月から2023年1月にかけて9ポイント増加しました。モバイルの利用拡大は、旅行計画における利便性向上に繋がっていると考えられます。

デスクトップとモバイルの予約時間比較



ホテル&リゾートの予約においては、デスクトップでの検索から予約完了までの平均時間はモバイルよりも短くなっています。しかし、予約時間が短かった上位25%の旅行者においては、モバイルでの予約の方が迅速に行われているというデータもあります。日本においては、デスクトップでの平均予約時間は14.6日、モバイルでは17.9日と、APAC地域の中でも予約に時間を要する傾向が見られました。これは、日本の旅行者がより慎重に計画を立て、比較検討する傾向があることを示唆している可能性があります。

まとめ



Criteoのレポートは、アフターコロナにおける旅行業界の回復と新たなトレンドを浮き彫りにしました。APAC地域の驚異的な回復、サステナビリティへの意識の地域差、オンライン予約とモバイル利用の拡大、そして日本の旅行者の慎重な計画性など、今後の旅行業界の動向を考える上で重要な示唆が得られます。これらの情報を活用することで、旅行事業者はより効果的な戦略を策定し、顧客ニーズに対応していくことが可能になります。

会社情報

会社名
CRITEO株式会社
住所
東京都渋谷区恵比寿4-20-3 恵比寿ガーデンプレイスタワー26階
電話番号

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