子どもたちの挑戦!「Rキッズ~海ごみゼロ大作戦~」
今年、滋賀県では「Rキッズ~海ごみゼロ大作戦~」というユニークなワークショップが実施されました。このイベントは、海洋プラスチックごみの影響を理解し、具体的な対策を考えることを目的としています。参加したのは、小学3年生から中学2年生の16名の子どもたち。彼らがごみ問題に向き合い、実際に行動を起こすプロセスをご紹介します。
ワークショップの目的と内容
ワークショップは、一般社団法人海と日本プロジェクトin滋賀県が主催し、日本財団が推進する「海と日本プロジェクト・CHANGE FOR THE BLUE」の一環として行われました。子どもたちは海洋プラスチック問題について学び、使い捨て容器を減らす必要性を認識しました。その第一歩として、参加者はマイ容器を持参し、地元の店舗で使用できるかをヒアリング調査しました。
マイ容器への取り組み
調査を通じて、子どもたちはマイ容器の普及に向けたデータを集め、施策案をまとめました。具体的には、65店舗を訪れ、そのうち24店舗がマイ容器での購入を受け入れていることが判明しました。調査結果は、模造紙にまとめられ、最終的には「マイ容器マップ」が作成されました。このマップは地域住民にも広く活用されることが期待されています。
琵琶湖の清掃活動
さらに、Rキッズのメンバーは、滋賀県守山市の琵琶湖での清掃活動も実施しました。多くのプラスチックごみが流れ着いていたことに子どもたちは衝撃を受け、きれいな湖を取り戻すことの重要性を痛感しました。特に、砂浜にあったマイクロプラスチックについても調査し、効果的な除去方法を学びました。
プラスチック削減アイデア
ワークショップ終了後、子どもたちはプラスチックごみを減らすためのアイデアを出し合いました。「海に流れ出る前に川でプラごみを回収する」「お菓子の包装を減らす」といった具体的な提案が行われ、どれも実行可能な内容でした。最終的に、彼らは実際に持ち込んだ容器に商品を入れてもらう「マイ容器」の文化を再興することを目指しました。
ヒアリング調査と発表
実際に行ったヒアリング調査の結果は8月27日の「みんなのBIWAKO会議」で発表されました。滋賀県知事の三日月大造氏や環境大臣政務官の勝目康氏からの反応もあり、プラスチックごみ削減に向けた取り組みの重要性を再確認させられました。特に、昔から存在するマイ容器文化を見直し、現代にも応用するべきという意見が印象的でした。
結論
「Rキッズ~海ごみゼロ大作戦~」は、子どもたちが自発的に環境問題に取り組む素晴らしい機会でした。この活動を通じて、彼らは将来の地球を守るために必要な知識と行動を学び、確実に次世代へとつなげていく重要な役割を果たしていくことでしょう。マイ容器の文化が広がることを期待し、より多くの人々がプラスチックごみ問題を自分の問題として捉えることができるようになることを願っています。