AWSコストの見える化を支援する新機能
株式会社メタップスホールディングスが提供するAWS横断監視ツール「srest」は、2025年1月23日(木)から新機能「コストアロケーション機能」の提供を開始します。この新機能により、企業はクラウド利用コストを事業部やシステム環境に応じて配分することができ、視覚的にコスト状況を把握できるようになります。
コストアロケーション機能の概要
この機能は、各事業部やシステム環境ごとにAWSアカウントやサービスにかかるコストを簡単に管理できます。それによって、企業は各部門のコスト流動を迅速に把握し、必要な対策を講じることが可能となります。また、具体的なデータとしては、ネットワーク転送量やリクエスト数に基づく詳細コスト分析が可能で、ユーザーにとって直感的で利用しやすいインターフェースが提供されます。
クラウドの普及とその課題
最近、多くの企業が「クラウドファースト」の方針を掲げ、AWSやAzure、Google Cloudなどのパブリッククラウドを利用する事例が増加しています。総務省の「令和6年度版 情報通信白書」によれば、クラウドサービスを部分的にでも利用している企業は77.7%に達しています。しかし、一つのAWSアカウントを複数のシステムで同時に使用する企業も少なくなく、これがコスト管理を複雑にする要因となっています。
効率的なコスト管理の実現
「srest」の開発者たちは、こうした課題を解決するためにコストの配賦と可視化を自動化する機能を開発しました。この新機能の導入によって、企業はコスト管理の負担を大幅に軽減し、コミュニケーションや戦略の見直しを促進することができます。特に、AWSコスト担当者は、すぐに事業部ごとのコスト状況を把握できるようになり、コストの異常増加や急激な変動を早期に認識し、適切な対応が可能です。
FinOpsへの導入
「コストアロケーション機能」は単なるコストの可視化にとどまらず、会社全体のコスト最適化やクラウド運用の改善を促進します。これにより、持続的なFinOpsの実現に向かって、企業全体が意識を改革する手助けをします。導入企業は、追加費用なしでこの機能を利用できる点も大きな魅力です。
srestとは
AWSコスト管理ツール「srest」は、複数のAWSアカウントを持つ企業向けに作られ、コストデータを様々な視点から分析することを可能にしています。ダッシュボードを使用することで、詳細なコスト分析を行い、効率的なAWSコスト管理を実現するための強力なツールとして機能します。さらに、srestはAWSが行う「AWS Foundational Technical Review」を通過し、AWS認定ソフトウェアでもあります。
まとめ
テクノロジーやクラウドサービスの発展に伴い、企業はより専門的なソフトウェアの必要性を痛感しています。メタップスホールディングスは、企業のDX支援を通じて、ビジネスの効率化を実現することを目指しています。この新しい「コストアロケーション機能」は、クラウド利用の最適化に向けた強力なサポートを提供するとともに、全社的な成長と発展に寄与することでしょう。