古代中国の王の誕生に迫る新書
株式会社KADOKAWAは、落合淳思著の新著『「王」の誕生 古代中国文明の戦争・祭祀・階層』の重版を9日で決定しました。本書は、古代中国の文明の起源に迫り、特にその政治や社会の仕組みに焦点を当てています。
古代中国文明の面白さ
中国文明は現代まで続く数少ない一次文明の一つであり、特に秦の始皇帝によって統一されてからの歴史は2,000年以上にわたります。本書では、古代人たちが刻んだ数々の「発明」を紹介し、どのようにして王の地位が強化されていったかを探っていきます。
超合理的な古代人
本書の中では、古代の人々が行った様々な習慣について述べられています。例えば、骨や甲羅を使った占い(甲骨占卜)や、生贄としての牛や豚が貴重な食料としての「善行」として存在していたことなどが興味深いです。また、文字資料が乏しい中で、どのように階層が維持されたかも大きなテーマの一つです。
この先史時代の社会から導き出される教訓は、現代の社会にも当てはまる部分が多くあります。特に、王の地位を後押しする「祖先祭祀」や「天命思想」、見える形での「威信財」など、社会の仕組みにおける根本的な考え方は今も健在です。
詳細な目次
本書は、複数の詳細な章に分けて構成されています。
- - はじめに: 古代社会の非科学的だが合理的な側面
- - 序章: 古代中国の歴史と史料
- - 第一章: イノベーションの起源
- - 第二章: 信仰が保つ社会
- - 第三章: 階層維持の実利
- - 第四章: 威信財と身分の可視化
- - 第五章: 既得権益についての考察
- - 第六章: 敵が動かす国際関係
- - 終章: 王から皇帝への変貌
それぞれの章では、コラムを通じて、当時の人々の思考や価値観も読者に伝わる形になっています。
著者について
著者の落合淳思は、愛知県出身で、立命館大学大学院を修了した後、現在も立命館大学で東洋文字文化について研究を行っています。彼の著書には、甲骨文字に関連するものや中国史に関する書籍が多数あります。
本書の発行は2026年4月10日予定で、価格は1,100円(税抜1,000円)。これからの古代中国研究においても重要な一冊になること間違いなしです。
詳しい書籍情報および購入は、
こちらのAmazonページから確認できます。
古代の人々がどのような知恵を持ち、社会を構築していったのか、この新書を通じて紐解きながら、その奥深い歴史を感じてみてはいかがでしょうか。