京都市に位置する有限会社斗六屋は、1926年に創業した甘納豆専門店です。この度、代表の近藤健史氏がForbes JAPANが主催する「カルチャープレナー30」に選出され、地域における文化の継承とリブランディングの成果が評価されました。このアワードは、文化やクリエイティブ領域で革新的なビジネスを展開している45歳以下の若手起業家を選出するものであり、今年で2回目を迎えます。
カルチャープレナーとは
「カルチャープレナー」とは、文化的活動を通じて新たなビジネスモデルを構築し、豊かな社会を目指す起業家のことを指します。今回近藤氏が評価された理由は、衰退しつつある甘納豆を新たな視点でリブランドし、現代の需要に合わせた形で次の世代へとつなげている点です。このアプローチは、和菓子業界で初の選出という特筆すべき成果となりました。
甘納豆の新しい挑戦
近藤氏が手がけるSHUKAは、2022年に創設された新ブランドです。SHUKAは、「種を愉しむ」をテーマに、豆やナッツの個性を引き出した贅沢な菓子を展開しています。近藤氏は「種は全ての食べ物の源である」と語り、豆の持つ力や価値を広めるための努力を続けています。特に、イタリアで開かれたスローフードの世界大会で聞いた「豆は貧しい人が食べるもの」という偏見を覆す挑戦が彼の新たなミッションとなっています。
また、近藤氏は甘納豆の独自性を強調しつつ、国際的な舞台で日本の食文化を発信するリーダーシップを発揮しており、若者たちにもその価値を伝えていく姿勢が求められています。
斗六屋の未来
有限会社斗六屋は、創業以来、京都の土地に根付いた甘納豆を進化させ続けてきました。近藤氏は、道を切り開く先駆者として、甘納豆の新たな価値を発信し続けています。SHUKAブランドのもと新たに展開される商品は、その意義と美しさが融合したものとして、消費者に評価されることでしょう。甘納豆という伝統的な和菓子が、現代においても愛される存在へと生まれ変わる瞬間を見守りたいものです。
授賞式では「今日、種を食べましたか?」という近藤氏の問いかけが特に印象深く、私たちに食文化の重要性を再認識させます。今後も彼の活動から目が離せません。SHUKAの公式サイトでは、他にも多彩な商品が紹介されており、ぜひチェックしてみてください。
SHUKA公式サイト
斗六屋について
有限会社斗六屋では、毎月16日限定で「斗六の日」として甘納豆を製造し、その魅力を伝えています。伝統的な製法を守りながらも、時代に合わせた新しい試みに挑戦し続ける斗六屋を今後も応援していきましょう。