コトバンクがライティング学習機能を追加したAIで英語学習支援を強化

コトバンクの新機能が英語学習の未来を変える

コトバンク株式会社が、英語音読クラウド「リピートーク」に新たに「ライティング学習機能」を搭載しました。この追加機能は、外部試験で求められるライティング形式に合わせたもので、学生が実践的な課題に取り組む際に役立ちます。

英語音読クラウド「リピートーク」とは？

「リピートーク」とは、英語の音読指導を支援するためのクラウドベースのアプリケーションです。従来の音読学習に加え、AI技術を駆使してスピーキングやライティングの評価を自動で行うことができ、教師のサポートを軽減しつつ、生徒の学習を促進します。これにより、効率的かつ効果的に英語能力を向上させることが可能となっています。

AIパフォーマンスの導入

新機能の中心には「AIパフォーマンス」があります。このツールは特に中高生をターゲットとし、スピーキングとライティングの能力を評価することに特化しています。AIは学生に対し自動的に課題を出し、即座にフィードバックを提供するため、教員の負担を軽減し、個別化された学習体験を提供します。

ライティング学習機能の特長

この新機能は、以下の特長を持っています。

- 外部試験への対応：TEAPや中学校英語スピーキングテスト（ESAT-J）など、さまざまな記述式課題に幅広く対応。
- 自動添削機能：AIは語彙、文法、構成、内容の観点からフィードバックを行います。
- リライト促進：AIが改善点を提示し、生徒が自ら文章を見直すプロセスを重視しています。これにより、学生は単に課題を提出するのではなく、自らの成長を実感しながら再提出を行うことができます。
- 教師のオリジナル課題生成：教師が授業テーマや到達目標に応じて自由に課題を作成でき、採点基準もカスタマイズが可能。

教育現場への影響

この機能の導入により、生徒は授業外でもデジタルプラットフォームを活用し、自主的に添削とリライトを繰り返すことができるようになります。これにより、彼らの記述力が高まり、外部試験対策を日常的な学習に組み込むことができます。また、教師側でも課題作成や採点作業の負担が軽減されるため、より質の高い指導が可能になります。

開発者の思い

プロジェクトマネージャーの海老原貴宏さんは、「ライティング指導において重要なのは、単に誤りを指摘するだけでなく、学習者に対してどのように改善すべきかを示すことです。このツールがそのプロセスをサポートすることにより、教師の負担を軽減し、教育の質を高めることに貢献できると信じています。」と述べています。

さらに、エンジニアの雪岡高士郎さんは「一般的なAIは模範解答に近い文をすぐ提示してしまうことが多い。そのため、今回の開発では改善点の方向性を示すことに集中しました。学生が自分の答えを磨く手助けができれば嬉しいです。」と語っています。