十六銀行が「審査AIサービス」を実務適用開始
株式会社三菱総合研究所(以下、MRI)は、2025年1月9日より、株式会社十六銀行の住宅ローンおよび無担保ローンの審査に「審査AIサービス」を導入しました。このサービスにより、金融機関の審査業務におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)が一層進むことが期待されています。
1. 導入の背景と目的
十六銀行は、2025年1月からMRIと提携し、住宅ローンおよび無担保ローンの審査にAI技術を活用するための取り組みを進めてきました。AIによる審査は、十六信用保証株式会社が取り扱う案件を対象としており、2025年8月には受入テストを実施しました。この段階ですでに、AIモデルは安定した判別精度を達成しており、住宅ローンで約80%、無担保ローンでは約60%の案件が自動審査の対象になります。
2. 審査AIサービスの仕組み
「審査AIサービス」では、AIモデルが審査の可否を判断し、従来の審査官の業務をサポートします。このシステムは、各金融機関のポリシーを再現し、安定した審査を実現します。具体的には、次のような特徴があります:
- - 迅速な審査回答:AIモデルによって承認確率を算出し、50%から80%の案件が人間の関与なしにリアルタイムで承認されるため、顧客の迅速な審査回答が可能に。
- - コスト削減と保守性の向上:APIを利用したシステム間の連携により、導入コストは低く、システムのモニタリングとメンテナンスが容易で、保守性も高い。
実際に、「審査AIサービス」は審査業務の効率化を図り、デフォルト率の抑制も期待されるとのことです。これにより、顧客の満足度向上が見込まれます。
3. 今後の展望
MRIは、「審査AIサービス」の実務適用を通じて、AIの性能やユーザビリティの向上を図り、今後も審査業務のDXを加速させる方針です。AIを利用した審査の導入は、他の金融機関にも普及しつつあり、特に住宅ローンや無担保ローンなど幅広いリテールローン商品に対応が進められています。
このように十六銀行の取り組みは、今後の金融業界全体に大きな影響を与え、顧客体験の向上や業務効率化を促進することが期待されています。これからもさらに技術が進化し、より一層の利便性が提供されることを楽しみにしたいですね。