インキュデータ、データドリブンマーケティングの新手法を発表
インキュデータ株式会社は、顧客体験を数値化し、投資対効果(ROI)を最大化するための新たなサービス「マーケティングゴールデンパス(MGP)分析」を発表しました。この手法は、単なる経験則や仮説に基づく従来のカスタマージャーニーをデータで裏付け、成果への最短経路を視覚化する独自のアプローチです。
MGP分析の背景
従来のカスタマージャーニー(CJM)は、しばしば担当者の経験や理想に基づくもので、実際のデータによる検証が不十分です。このため、以下の課題が浮上しています。
- - 検証不足: 理想的な顧客像を描くだけで、実際のデータでの確認ができていない。
- - 効果の不透明さ: 各施策が売上などの成果にどれほど貢献しているかを可視化できない。
- - 投資判断の迷い: 根拠のない感覚的な判断に頼り、マーケティング施策の優先順位を明確にできない。
インキュデータは、これらの問題を克服するため、MGP分析を開発しました。これにより、売上やコンバージョン率、顧客の接触頻度など、具体的な指標を利用して顧客行動と成果の関係を数値化します。
MGP分析の特長
MGP分析は、構造方程式モデリング(SEM)などの統計手法を用いることで、定性的なカスタマージャーニーに実際のデータを組み合わせ、最適な経路を見つけ出す方法です。以下の3つの主なメリットがあります。
1.
黄金ルートの特定: 顧客が結果に至る最短経路を数値的に特定し、説明します。
2.
施策の影響度可視化: 各タッチポイントが売上やコンバージョンに与える影響を数値で示します。
3.
投資判断の客観化: 分析結果をもとに、施策の優先順位や予算配分をデータに基づき最適化します。
MGP分析の流れ
MGP分析は、次の3つのステップから構成されています。
- - Step 1: カスタマージャーニーの構築(ペルソナ選定やステージ設計による、体験の可視化)
- - Step 2: MGP分析(保有データの統合と各施策の貢献度の定量化)
- - Step 3: 施策連携(得られたデータをもとに具体的な施策へと反映します)
このように、MGP分析はクライアントのニーズに応じたワンストップでの支援を提供します。
MGP分析の効果的な活用法
たとえば、マーケティングオートメーション(MA)を導入している企業がMGP分析で導き出された最適化パスをシナリオに反映させることで、顧客育成の精度が向上します。さらに、各施策の売り上げへの寄与率を明確にすることで、経営陣への説得力のある投資判断が可能になります。
従来のアトリビューション分析との違い
アトリビューション分析が単一の接点の貢献度を評価するのに対して、MGP分析は顧客ジャーニーの全体的な因果構造をモデル化し、複数の施策の相互影響を考慮して、成果に対する寄与度を分析します。
対象となる企業
MGP分析は、MAやCDPを既に導入している企業に特に向いており、データは蓄積されているものの、全体の最適化や施策の優先順位に課題を抱えている企業にお勧めです。
提供案内と今後の展望
MGP分析の費用は、企業のデータ状況や分析範囲により異なるため、詳細な内容については公式サイトからのお問い合わせが必要です。
インキュデータはこの新しいサービスを通じて、企業のマーケティング活動を「コスト」から「戦略的な投資」へと変革し、さらにAIを活用した予測精度の向上やシミュレーション機能の拡充を目指しています。これにより、データに基づく意思決定を支援し、組織全体で成果を向上させる文化を醸成していく方針です。
会社情報
インキュデータ株式会社は、ソフトバンクと博報堂の合弁会社としてデータ活用の領域での支援を行っており、データ解析や戦略立案を通じて企業の競争力を強化しています。設立は2019年で、本社は東京都港区に位置しています。詳細は公式サイトをご覧ください。