令和8年度診療報酬改定による面会の進展
2026年6月に施行される令和8年度診療報酬改定では、入院中の患者への面会機会が新たに規定され、医療機関にとって大きな変化が予想されています。この改定によって、入院基本料に面会規定の策定が義務付けられ、家族や皆が患者さんに会うことができる環境を整備する必要が出てきました。
変更される規定の概要
入退院支援加算を適用している医療機関においては、以下の要件が新設されます。まず、感染対策などの理由がない限り、患者への面会を妨げないようにすること。そして、面会制限が必要な場合でも厳しすぎない措置を講じ、患者とその家族に対する面会に関する規定を定期的に見直し、周知することが求められます。
特にコロナ禍で厳しく制限された面会の取り決めが、感染状況の改善後も見直されなかったことを踏まえて、今回の改定は患者の心理的健康を考慮したものとされています。このような流れの中で、「スマート面会」と呼ばれる新しい面会管理システムが注目を集めています。
スマート面会の特色
Dr.JOY株式会社が提供する「スマート面会」は、これら新要件の遵守を支援するとともに、面会の機会を増やすための運用基盤を提供しています。具体的には、面会の自動化や来院情報の可視化により、以下の3つの価値を実現しています。
1.
診療報酬改定への対応体制整備:新たに定められた要件を満たすためのシステムを通じて、医療機関が円滑に対応できるようになります。例えば、面会規定をシステム内で設定し公開することで、遵守状況の提示が可能となります。
2.
面会緩和の実現:本システムは、来館者数や時間帯を制限せずに安全に管理できる環境を提供するため、運用面でのハードルを下げ、患者とその家族が面会時に感じる不安を軽減します。
3.
業務効率の向上:面会予約システムは、当日の来院予測を可能とし、スタッフの負担を軽減します。例えば、事前予約により待機列の混雑を緩和し、効率よく面会を進める環境を整えます。
導入事例:小山記念病院
小山記念病院では、導入前に面会が厳しく制限されていたため、患者の家族には手書きの面会簿を利用してもらっていました。これでは、受付が煩雑になり、待ち時間の苦情が多発していました。
しかし、「スマート面会」を導入後、面会のルールが見直され、面会時間が15分から1時間に延長され、同伴人数も制限がなくなるなど、よりオープンな環境が整いました。これにより、面会者のスムーズな受付が実現し、かつ業務が円滑に流れるようになりました。
今後の展望
さらに、2026年5月にリリースされる新機能では、病院ごとに面会理由を設定できるため、荷物の受け渡しや病状説明など、さまざまな目的に応じたルールを柔軟に適用できるようになります。
このように、医療機関における面会の在り方が変化し、患者とその家族にとっての重要な時間がより充実したものに進化していくことが期待されます。面会が患者の療養に与えるポジティブな影響は大きく、今後も持続可能な面会の仕組みを実現していくことが求められます。