バレンタインデーに関する男性の興味と贈り物の実態調査結果
バレンタインデーは、毎年女性から男性へチョコレートを贈る特別な日として知られてきました。しかし、最近のトレンドでは「ご褒美チョコ」や「推しチョコ」といった新たな文化が広がり、女性だけでなく、男性にも注目が集まっています。データコム株式会社が実施した20代〜60代の男性を対象としたバレンタインに関するアンケート調査では、意外な実態が明らかになりました。
調査概要
この調査は、仙台を拠点とするデータコム株式会社が2024年12月に行い、全国から450名の男性を対象に、バレンタインデーへの興味、贈り物への関心、チョコレートの消費習慣について調査しました。
チョコレートの消費習慣
結果として、63.3%の男性が日常的にチョコレートを食べないことがわかりました。具体的には、「ほとんど食べない」という回答が33.3%、月に数回程度という回答が32.0%と、多くの男性がチョコレートを普段から食べる習慣がないと答えたのです。これに対し、「週2、3回」や「毎日」といった頻度で楽しむ男性は少数派に留まりました。
贈り物への興味
アンケートでは、バレンタインに贈り物をもらいたいかという質問にも触れられました。結果として、「いらない」と回答した人が44.4%、さらに「絶対にいらない」と答えた人が14.9%と、約6割の男性が贈り物を望んでいないことが判明しました。特に20代〜40代の若年層においては、この傾向が顕著で、「絶対にいらない」と答えた人の割合が高いことが印象的です。
昨年のホワイトデーの調査でも、お返しに消極的な結果が多く、これもまた贈り物を求めない理由の一つかもしれません。
望ましい贈り物
もし贈り物をもらえるとしたら、何が欲しいかを質問したところ、最も多かった回答は「普通のチョコレート」で、45.9%が支持を表明しました。次いで「高級チョコ」が29.0%、そして「手作りのお菓子」が17.5%という結果が出ました。一方で、食品以外の贈り物を望む声は少数派でした。
自分用のチョコ
また、バレンタインに自分用のチョコレートを購入するかどうかについても調査を行ったところ、81.4%の男性が「購入しない」と答え、特に「恥ずかしいから買わない」という理由も挙げられました。年齢層別では、30代が最も多く自分用のチョコを購入予定と答え、20代も続く結果となりましたが、全体的には「ご褒美チョコ」というトレンドが男性層には広がりを見せていない様子でした。
バレンタインへの興味
最終的に、バレンタインデーへの興味について尋ねたところ、48.9%の男性が「興味ない」と回答しました。この結果は、バレンタインデーが特別なイベントとして認識されていないことを示しています。これに対して、一部の女性には「ご褒美チョコ」ブームが続いており、女性のニーズに合わせたマーケティング戦略が重要であると考えられます。
まとめ
これらの結果から、男性のバレンタインデーに対する意識や興味が低下していることが明らかになりました。一方で、女性の「ご褒美ニーズ」に焦点を当てた施策は今後とも重要であると考えられます。データコム株式会社では、今後も小売業界向けの分析とマーケティング施策に力を入れていく所存です。