リケンテクノスの挑戦: 廃プラスチックの脱塩油化技術開発
リケンテクノス株式会社が、株式会社アシストおよび株式会社ケー・シップと共同で、塩素を含む廃プラスチックの脱塩油化技術の開発を進めています。これは、廃プラスチックを熱分解して、塩素濃度が非常に低い回収油を得るための新技術です。目指すは、回収油の塩素含有量を10ppm以下に抑える技術を、パイロットスケールで確立することです。
背景と重要性
現在、私たちの生活や経済活動は多くの石油資源に依存していますが、その供給や価格は不安定です。本技術の開発は、エネルギー資源の持続可能な利用に直結すると同時に、廃棄プラスチックのリサイクルが進むことでカーボンニュートラルの実現にも寄与することが期待されています。
国内では、廃棄プラスチックの約70%が焼却や埋立に回っています。しかし、リサイクルを進めるためには、費用対効果の高い技術が必要です。その一つとして注目されているのが化学反応を利用した「ケミカルリサイクル」です。廃プラスチックを油としてリサイクルする過程で、塩素成分の除去が非常に重要視されています。なぜなら、これらの成分が回収油の使用を妨げるからです。
技術開発の進捗
リケンテクノスは、数年前からアシスト、ケー・シップと共に、塩素含有傾向が強い廃プラスチックの熱分解技術を実験的に開発してきました。その結果、8wt%程度の塩素を含む廃プラスチックから得られた回収油において、残存塩素濃度が10ppm以下に抑えられるという成果が得られました。
今後は、この技術をさらに実用化するために、2027年を目処にパイロットスケールの装置を建設する計画です。これにより、実現したラボ実験の結果をスケールアップして確認することが可能になります。
技術発表イベント
なお、現在までの研究成果は、2026年5月27日から29日に開催される『人とくるまのテクノロジー展 2026 YOKOHAMA』にて一般公開される予定です。この展示会は、業界の最新技術や研究成果が発表される重要な場であり、多くの関係者が集まります。
まとめ
リケンテクノスは、新たな脱塩油化技術の開発を通じて、持続可能な社会の実現に向けた道を切り開こうとしています。廃棄プラスチックの処理と資源の循環利用は、今後の企業活動における重要な課題です。今後の展開にも注目が集まります。次世代のエネルギー資源として期待されるこの技術が、より良い未来に寄与することを願っています。