光で聴覚を誘発
2026-07-10 15:09:41

外耳からの光で聴覚を誘発する画期的な技術が実証される

外耳からの光で聴覚を誘発する技術の実証



最近、同志社大学音響ナビゲーション研究センターと慶應義塾大学の研究チームによって、画期的な新技術が発表されました。この技術は、外耳から赤外レーザーを照射することによって聴覚を誘発するもので、外科手術や遺伝子改変を必要とせず、動物がレーザー刺激を聴覚情報として利用できることが行動実験で確認されました。

仮説の証明



研究の中心となったのは、スナネズミを使用した実験です。この実験では、動物が先に「音を聞くことによって水を飲む」という学習を行っていた場合、音を提示することなくレーザーを照射するだけで水を期待する行動が見られました。これにより、スナネズミがレーザー刺激を実際の音と同等に知覚していることが示されました。さらに、周囲の雑音がレーザー刺激への反応を弱めることから、レーザー刺激は単なる光や熱の反応ではなく、実音と同等に脳で処理されている可能性が浮上しました。

人工内耳の新たな可能性



現在、難聴治療の主要な方法として人工内耳が広く利用されています。しかし、従来の人工内耳は外科的な手術が必要であり、合併症のリスクを伴うものでした。この新技術により、音の周波数再現性や精密な刺激が可能になれば、次世代型の聴覚補助デバイスの開発が進むと期待されています。

光は電気よりも狭い範囲を精密に刺激できるため、より高い周波数分解能を実現することが見込まれます。これまでは遺伝子改変が必要なために臨床応用が難しいとされてきた光による聴覚刺激の研究ですが、この技術によりそのハードルが一気に下がることが期待されています。

研究の詳細



本研究の成果は、国際的な学術誌「iScience」で発表され、その内容は「Optical induction of auditory perception via cochlear stimulation in Mongolian gerbils without genetic modification」というタイトルで公開されました。研究をリードした玉井研究員は、赤外線レーザーを利用した新たな神経刺激技術について詳しく説明し、今後の研究の進展について意欲を示しています。

将来の展望



将来的には、この非接触型の聴覚刺激技術が、より自然な音の知覚を可能にする新たな聴覚補助デバイスへの道筋を開くと期待されています。聴覚障害に苦しむ多くの人々に対し、この技術が新しい希望をもたらすことでしょう。

研究チームの紹介



大学内での研究には、玉井湧太、凱族岡本、鮫島優紀などの異なる専門分野の研究者들이関与しています。彼らの共同作業により、多岐にわたる研究が進行中であり、学際的なアプローチが本研究の重要なポイントです。

この技術のさらなる検証並びに商業化に向けた動きに今後も注目が集まります。そして、将来的には多くの人々がこの技術を薬のように使える日が来ることでしょう。

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