デジタルカレッジKAGAの設立
2022年4月、石川県加賀市に新たに設立された「デジタルカレッジKAGA」は、地域の人財育成と産業基盤の強化を目指しています。このカレッジは、多様な人々が集まり協力し合う非営利の連携組織であり、株式会社デジタルカレッジKAGAがその運営を担っています。今後の展開に、地域住民の期待が寄せられています。
設立シンポジウム「2040年加賀市の未来予想図」
このカレッジの横の活動として、2021年11月には「2040年加賀市の未来予想図」というテーマでシンポジウムが開催されました。元マイクロソフト日本社長で、著書「2040年の未来予測」で知られる成毛眞氏を招き、未来に向けた熱い議論が繰り広げられました。その様子はYouTubeで公開されており、興味のある方にはぜひ視聴をおすすめします。
デジタルカレッジKAGA YouTube Channel
設立理念とプログラムの特徴
インスパイアされているのは「産業とイノベーションの創出」です。デジタルカレッジKAGAでは、様々なプログラムを提供することが計画されています。
提供予定のプログラム
- - スキルブートキャンプ では、データサイエンスやデジタル・マーケティング、ロボット・プログラミングなどの多様なテーマを設定し、実地研修やオンライン形式のフォローアップを受けられます。
- - スタートアッププログラム は、有望なスタートアップや起業家を対象にしたもので、自治体との連携を活用し、創業をフルサポートします。これにより、若者の起業活動を促進させる狙いがあります。
- - 履修証明プログラム では、加賀市在住・在職の若者を対象に、デジタルスキルに関する履修証明を発行します。スクーリングとオンライン形式の授業を組み合わせ、実務に役立つスキルを取得することができます。
この他にも、市としての魅力を活かしたカンファレンスやカスタマイズプログラム、エグゼクティブプログラムなど、多岐にわたる活動を展開していく予定です。
デジタルカレッジKAGAのユニークな特長
デジタルカレッジKAGAは、法律に則った学校ではないため、正式な学位は出ません。しかしながら、各プログラムには修了証が発行され、参加者同士のネットワーク形成も奨励されています。これにより、参加者は自由度の高いカリキュラムを受け、時代の変化に即した先進的な技術を学ぶことが可能となります。
さらに、対象となる年齢層も各プログラムにより異なり、若い世代から中高年層、さらには起業家まで幅広く受け入れる体制を整えています。
キャンパスと受講費用
加賀市全域がキャンパスとして位置され、主に加賀市イノベーションセンターや市民ホールなどの公共施設が活用されます。オンライン講座も積極的に行われるため、地方に住む方々もアクセスしやすい環境が整っています。受講費用についてはプログラムごとに異なりますが、地域在住者には補助が用意されることもあります。
これからのデジタルカレッジKAGAの取り組みに、地域の人々がどのように反応し、成長するのか、目が離せません。加賀市の未来を共に築いていく新たなステージが始まっています。