新宿と武蔵野をつなぐ被爆体験の証言交流イベント
2023年7月11日、東京都新宿区と武蔵野市で開催された交流イベントに、50人の参加者が集まりました。本イベントは、生活協同組合パルシステム東京が主催し、被爆者の証言を通じて平和の願いを込めたマスコット「せんそうほうき」を作るワークショップが行われました。このイベントは、「ピースアクションinヒロシマ・ナガサキ」の一環として実施され、次世代に核兵器のない世界を願う思いを伝えるための事前学習会として位置づけられています。
交流を通じた学び
参加者は、小中学生やその家族、配送作業に従事する職員から構成されており、被爆者の言葉に耳を傾け、核兵器のない未来を築くためのメッセージを学びました。冒頭では、2つの会場がオンラインで接続され、今年4月にニューヨークで開催された核不拡散条約(NPT)再検討会議に参加した日本原水爆被害者団体協議会および全国生協の活動報告が行われました。NPTは、核兵器の不拡散、軍縮、平和利用という3つの柱から成り立っており、参加者はこの仕組みについて学びました。
政策・環境推進部の福島部長は、核兵器廃絶を求める寄せ書きフラッグを掲げて行ったパレードの様子を紹介し、沿道の人々の関心の高さを伝えました。被爆者との意見交換の中で「報復の連鎖によって核兵器は消えない」といった深い言葉が参加者に印象を与えました。
被爆者の証言とその重み
続いて、一般社団法人東友会の村田未知子相談員が、被爆者の現状や彼らの証言を紹介しました。被爆者手帳を持つ人々が減少している事実と、その背後にある彼らの苦悩を語り、特に織田アヤさんの心の叫び「私を独りぼっちにしないで」という言葉が強く響きました。このような体験を通じて、参加者は直接的な歴史を学ぶ機会を得ました。
幸運にも、被爆者の証言を直接聞ける機会がありました。広島で被爆した綿平敬三さんが体験を語る際、その言葉は参加者の心に強く刻まれました。被爆後の悲惨な場面や彼の家族の運命など、それは決して忘れてはいけない過去の一片でした。
せんそうほうき作りで平和の願いを込める
最後に、参加者は小枝や毛糸を使ってミニマスコット「せんそうほうきを作製しました。この活動は、90年代の湾岸戦争をきっかけに始まった市民活動で、争いごとを解消し、人々の優しさを集める願いが込められています。世代を超えて、この平和の大切さについて語り合う機会となりました。
継続する平和活動
今後も、生活協同組合パルシステム東京では、過去の戦争や現代の戦禍を自らの問題として捉え、平和な社会の実現を目指して活動を続けていくと報告しています。参加者は各々が持つ平和の願いを、未来に向けて強く発信していくことでしょう。これから、平和の重要性を再認識し、核兵器のない世界を共に築いていくことを誓った参加者たちの姿が印象的でした。