新たな火災防止材料の登場
建設現場において、火災は避けなければならないリスクの一つです。特に、溶接や溶断作業によって発生する火花は、火災の要因となりやすく、作業者の安全を脅かしています。そんな中、株式会社BASF INOACポリウレタンが新たに開発した高難燃性の吹付硬質ウレタンフォーム「フォームライト®エコSB-6400」が、作業者の安全性を高める新しい材料として登場しました。この製品は、2月より順次販売が開始されます。
高難燃ウレタンフォームについて
BASF INOACポリウレタンが開発した「フォームライト®エコSB-6400」は、一般的なウレタンフォームよりも優れた難燃性能を持っています。この製品は、施工方法については従来のウレタンフォームと同様のレベルで維持されており、攪拌作業を必要としないため、施工効率を損なうことなく作業を進められる点が魅力的です。また、既存の吹付設備をそのまま使用できるので、新しい技術や設備を揃える負担もありません。
難燃性の試験結果
この高難燃ウレタンフォームSB-6400は、様々な難燃性試験を通じてその性能が確認されています。例えば、JIS A 1323試験(建築工事用シートの溶接及び溶断火花に対する難燃性試験方法)では、製品が火花による貫通や残火をほとんど発生させないことが確認されています。また、別のJIS A 1321試験(内装材料及び工法の難燃性試験)でも、難燃2級基準値をクリアしています。これにより、具体的な現場での使用が期待されます。
BIPの理念と歴史
BASF INOACポリウレタンは、50年以上にわたり現場発泡ウレタンフォームの研究開発に取り組んできました。その結果、作業現場での安全性を高めるための材料を生み出してきたのです。「顧客第一」という理念のもと、ポリウレタンを通じて社会に貢献することを基本に、これからも製品の開発を進めていく方針です。また、「変わらないために変わり続ける」というモットーも掲げており、時代の変化に柔軟に対応しながら、より良い材料を提供していく姿勢が伺えます。
まとめ
新しい高難燃ウレタンフォーム「フォームライト®エコSB-6400」は、工事現場での火災リスクを軽減する新たな選択肢です。施工方法も簡単で、設備の変更も不要なため、多くの現場での採用が期待されます。BASF INOACポリウレタンの技術と理念が、この製品にも色濃く反映されています。安全性向上に寄与するこの製品が、建設業界において広く活用される日を楽しみにしています。
会社情報
株式会社BASF INOACポリウレタンは、愛知県新城市に本社を構え、1965年に設立されました。公式HP(
www.bip-jp.com)では、製品の詳細情報や最新ニュースなどが紹介されています。