藍の魅力と伝統工芸の未来を探求する展示会が開催される
2025年の1月18日から27日までの間、京都芸術大学において「藍より出づ 2024 藍の學校 琉球篇 成果展」が開催されます。本展は、令和6年度大学における文化芸術推進事業の一環として、全国から集まった受講生たちが一年をかけて藍をテーマに制作した作品を発表する機会です。
展示の概要
本展の中心テーマは「産地と伝統工芸」。沖縄でのフィールドワークを通じて琉球藍を含むさまざまな技術を学び、受講生たちは「藍と漆の融合」という新たな挑戦をしました。実際の制作過程や完成品だけでなく、藍の種から染色に至るまでの記録も展示され、観覧者が日本の伝統的な文化と工芸の魅力に触れることができます。
監修を担当するのは美学者の吉岡洋教授であり、展示空間のデザインは藤井良平専任講師と卒業生が所属するデザインチーム「NEW DOMAIN」によって行われています。このようなプロフェッショナルたちの協力により、訪れる人々が藍や工芸の新たな可能性を感じられる展示が実現されています。
開催場所と入館情報
- - 会場: 京都芸術大学 芸術館 (〒606-8271 京都市左京区北白川瓜生山2-116)
- - 入館料: 無料
- - 開館時間: 10:00~17:00(最終入館は16:40)
各種プログラムも開催される予定で、特に対面講演会では「藍」とそれに関連する文化についての講演が行われます。第1回講演では中国のミャオ族の藍染に関する話や、日本の藍の色の文化、さらには沖縄の藍など、多岐にわたるテーマが取り上げられる予定です。
プログラムの詳細
以下は開催予定の講演会のスケジュールです:
- - 第1回: 2025年1月18日(土)13:00-14:40 - 講師 烏丸知子(染織研究家)
- - 第2回: 2025年1月18日(土)15:20-17:00 - 講師 山崎和樹(草木染研究家)
- - 第3回: 2025年1月19日(日)13:00-14:40 - 講師 大湾ゆかり(沖縄県立博物館主任学芸員)
- - 第4回: 2025年1月19日(日)15:20-17:00 - 講師 有内則子(四国大学准教授)
参加を希望する方は、各日程の申し込みフォームを通じて定員に達する前に登録してください。
見どころ
本展の魅力は、琉球藍ならではの鮮やかな青色を用いた「藍漆」と、西陣織との革新的なコラボレーション作品です。また、受講生たちの一年間の努力の記録を通して、伝統工芸の奥深い魅力を発見することができるでしょう。
芸術に興味がある方はもちろん、クリエイターや家族、友人と共に藍の魅力を体感し、未来の工芸について考える良い機会となることでしょう。ぜひお立ち寄りください。
実施体制
この展示は、学校法人瓜生山学園京都芸術大学の主催で行われ、文化庁の文化芸術推進事業による支援を受けています。京都芸術大学は、総合芸術大学として、多様な学科とプログラムを通じて芸術教育を展開しています。
京都芸術大学公式サイト:
京都芸術大学
所在地: 〒606-8271 京都府京都市左京区北白川瓜生山町2-116
学科構成: 10学科24コース(美術工芸学科、キャラクターデザイン学科など)
在籍者数: 4,114名(2024年5月現在)