ストレスチェック業界平均値レポート2025の発表
株式会社情報基盤開発は、そのストレスチェックサービス「ソシキスイッチ ストレスチェック」を通じて、最新の「ストレスチェック業界平均値レポート2025」を発表しました。これは、2024年中に同サービスを利用した約65万人の受検結果を基にしたデータであり、最大2,337事業者から集計されたものです。
このレポートの中で特に注目されるのは「高ストレス者」の割合が全業界で初めて12%を上回った点です。統計によると、この高ストレス者は、実に全体の約15%を占めています。これは、労働環境の中でストレスの影響が大きくなっていることを示唆しています。
業界平均値と健康リスクの現状
調査対象の65万人から見えてきた「総合健康リスク」は、14業界のほとんどが厚生労働省が設定した基準値100前後で推移している中、110以上といった業界は見受けられませんでした。これは、全体的にはさらなる改善が見られることを意味し、健康リスクの管理が改善傾向にあるとされています。
一方で、高ストレス者の割合については、特に金融業や不動産業、電気・ガス・熱供給業界の数値が上昇していることも報告されています。これらの業界では、ストレスを生み出す要因が多いと考えられ、職場環境の改善が急務とされています。
職場環境改善に向けた提案
過去十数年の間に、働き方改革やテレワークの導入によって職場環境は大きく変化しています。労働者が置かれている環境を詳細に把握することが、ストレスチェックの結果分析において重要です。本レポートでは、この分析結果を元に各企業が独自の環境改善策を講じることが求められています。
例えば、ハラスメント対策を徹底し、ストレス要因の排除に努めることが、職場環境を健全に保つ上で不可欠と言えるでしょう。また、受検率の向上も重要なポイントです。職場のストレスチェックについて従業員が理解し、その重要性を認識することで、全体の受検率を改善することに繋がります。
結論
株式会社情報基盤開発は、「ストレスに悩まない職場をつくる」というミッションを掲げ、今後もストレスチェックを通じたメンタルヘルスケアの推進に努めていく方針です。ストレスチェックの実施結果は、職場環境の改善に向けた指針となるだけでなく、健康経営の実現にも寄与するでしょう。
詳細な業界ごとの改善・悪化傾向については、今後「ストレスチェックマガジン」にてさらなるデータを公開予定です。これによって、各企業や関係者が必要な情報を手に入れ、効果的な職場環境の構築に向けた実践を行えることを期待します。