新たに登場する植物由来の殺菌剤『プロブラッド液剤』
クミアイ化学工業株式会社は、2026年3月17日から新しい農業用殺菌剤『プロブラッド®液剤』の販売を開始します。この製品は、植物由来であるため、環境への優しさが際立つ特性を持っています。さらに、これまでの化学農薬とは異なる革新的な作用機構を持つことで、多くの農業従事者から注目を集めています。
独自の成分が生み出す新しい殺菌効果
『プロブラッド液剤』の有効成分は、ポルトガルのCEV, S. A.社が開発したポリペプチドであり、特に発芽スイートルーピン豆から得られる成分です。この成分は、種子が発芽してから数日間だけ蓄積される特性を持ち、菌類や細菌に対して強い抗菌活性を発揮します。国内の研究機関でも、うどんこ病や灰色かび病に対する効果が確認されており、特にトマトやいちごの栽培において重要な役割を果たすでしょう。
図1: スイートルーピン豆の画像
環境に優しい農業の実現を目指して
『プロブラッド液剤』は、安全性が高く、食品衛生法で「人の健康を損なうおそれのない物質」として位置付けられています。これにより、残留基準値の設定が不要で、使用回数に制限がないため、農作物への影響を気にせず使用できるのが大きな魅力です。また、農林水産省が提唱する「みどりの食料システム戦略」にも適合しており、持続可能な食料システムを目指す取り組みにも寄与します。
国内普及をさらに拡大
クミアイ化学は、現在『プロブラッド液剤』をナガセサンバイオ株式会社を通じて導入し、施設栽培や輸出向け作物の生産者に向けて普及を進めています。JAグループとも連携し、環境調和型農業の推進を目指す生産者にとって、重要な貢献が期待されています。
持続可能な農業の未来に向けて
クミアイ化学は70年以上にわたり農薬の研究開発と製造を行い、「いのちと自然を守り育てる」をテーマに、多様な社会課題に取り組んでいます。プロブラッド液剤の投入はその一環であり、今後も持続可能な農業の実現に向けた製品開発に努めてまいります。
例えば、現代の農業は気候変動や環境への配慮が求められる中で、化学農薬の依存を減らすことが急務となっています。その中で、自然由来の製品が果たす役割はますます重要になります。クミアイ化学は、プロブラッド液剤を通じて、次世代の農業技術を支える一助となり、持続可能な農業の未来に貢献していく所存です。