アイシンが国際環境NGO CDPによって、気候変動部門での最高評価「Aリスト」に3年連続で認定されました。この評価は、同社の環境に対する取り組みが高く評価された証と言えます。
アイシンは自動車産業の一翼を担う企業として、特に製造業において多くの二酸化炭素を排出する現状を認識し、社会全体のカーボンニュートラル実現に寄与する責任を強く感じています。そのため、同社は具体的な目標を設定し、2035年までに自身の生産工程においてカーボンニュートラルを達成すること、そして2050年には製品のライフサイクル全体においてカーボンニュートラルを実現することを掲げています。
具体的には、生産時におけるCO2排出削減活動や、製品使用時におけるエネルギー効率の向上に取り組んでいます。また、サプライヤーとの協力により、全体としてのCO2排出量を減少させる取り組みも進めています。このように、アイシンは製造業界全体でのカーボンニュートラルに向けた技術の実用化にも繋げる努力を続けています。
CDPによる「Aリスト」認定は、こうした取り組みが評価された結果です。特に昨年度に続いての連続認定は、同社が自身のバリューチェーン全体での持続可能性を高めるために試みていることの確かな証です。企業としての使命の一つに「持続可能な環境を未来へ」と掲げるアイシンは、これからも引き続きカーボンニュートラルに向けた取り組みを進め、地域社会におけるエネルギーとCO2削減技術の普及に努めていく考えです。
例えば、アイシンは京都府での「グリーン水素を利用した純水素燃料電池普及に向けた実証事業」にも参加し、最先端のペロブスカイト太陽電池や純水素燃料電池の提供を行っています。この実証事業は、再生可能エネルギーを最大限活用し、CO2削減とともに災害時の対応力を強化することを目的としています。
さらに、アイシンとネッツトヨタ郡山との連携でペロブスカイト太陽電池の実証実験も開始するなど、企業間の協力を通じた技術革新が進められています。これにより、環境に配慮した製品の普及を促すだけでなく、再生可能エネルギーの利用拡大に貢献しています。
また、第52回「環境賞」で「環境大臣賞」を受賞したことなども、同社の環境への真摯な姿勢を示す出来事となりました。今後もアイシンは、気候変動への対応において、より一層の貢献を果たしていくと共に、持続可能な社会の実現に向けたリーダーシップを発揮していくことでしょう。
このように、アイシンの取り組みは、企業としての責任を全うしつつ、地域社会や地球全体に対して持続可能な環境を提供するための重要な一歩となっています。アイシンがどのようにしてこうしたビジョンを実現していくのか、今後の動向に注目です。