アサイクル、医療業界初の試みを発表
医療現場における棚卸し作業は、昔からの負担が大きい業務の一つとして知られています。アサイクル株式会社が新たに始動した「ZERO STOCK」は、そんな伝統的な棚卸しの手法を根本から変革するものです。今回は、アサイクルの取り組みとその背景に迫ります。
概要と背景
現代社会では働き方改革やSDGs(持続可能な開発目標)が注目されており、医療業界においてもその潮流は避けられません。しかしながら、毎年実施される医療機関の棚卸しは、残業や休日出勤を強いられることが多く、スタッフにとっては憂鬱な作業の一つです。さらにこの棚卸し作業は、紙を大量に消費し、環境負荷を増加させる要因にもなっています。そこでアサイクルは「サステナブルな棚卸し」のテーマを掲げ、デジタルシステムを導入することで効率的かつ環境に優しい作業を実現することを目指しました。
ZERO STOCKの特長
アサイクルが開発した「ZERO STOCK」は、スマートフォンやウェブベースで利用できる医薬品専用の棚卸補助システムです。このシステムを用いることによって、作業時間が50%以上短縮されることが実証されています。また、ペーパーレス化が進むことで、従来の方法に比べて環境負荷の軽減も期待できます。
主な機能
1.
専用端末不要:アプリをインストールするだけで、お手持ちのスマートフォンが棚卸ハンディー端末として利用可能になります。
2.
計算アシスト機能:バーコードをスキャンすることで、医薬品の包装単位を自動でカウント。これにより、計算ミスや時間の無駄を省くことができます。
3.
複数人で同時作業:数人で同時にカウントし、データは自動集計されるため効率的に作業を進めることができます。
4.
インポート・エクスポート機能:外部データとの連携が可能で、既存の在庫管理システムとデータを簡単にやりとりできます。
5.
理論在庫との確認:在庫データを取り込みながらカウントすることで、リアルタイムでの誤差確認が可能です。
6.
自動照合機能:カウント結果は理論在庫と自動で照合され、システムが進捗状況を把握します。
Android版の提供開始
多くの人がこのシステムを利用できるように、2023年2月にはAndroid版もリリースされました。これにより、参加できるスタッフが増え、棚卸し作業の負担も軽減されることが期待されます。
まとめ
アサイクルは、医療機関の未来を見据えてサステナブルな棚卸しの実現に取り組んでいます。業界初の医薬品専用棚卸補助システム「ZERO STOCK」を通じて、医療現場の負担軽減と環境保護を同時に成し遂げるこの試みは、今後の医療業界において重要な役割を果たすことでしょう。詳細は公式サイトで確認できます。
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