熊本大学附属図書館貴重資料展の開催について
熊本大学では、年に一度、附属図書館と永青文庫研究センターが共催で貴重資料展を実施しています。今年の展示は、「小楠から届いた手紙―横井小楠文書にみる幕末群像―」をテーマに、令和6年11月2日から4日までの3日間にわたり開催されます。
この貴重な展覧会は、幕末・明治期に活躍した儒学者で政治家の横井小楠を取り上げるものです。今年1月、横井小楠のご子孫である赤松秋雄氏から、重要な古文書「横井小楠文書」が寄贈され、この展示はその一環として行われることになりました。この寄贈に対し、赤松氏は令和6年1月に紺綬褒章を受賞することとなり、その記念としても大変意義深いものです。
展示内容
この貴重資料展では、横井小楠の文書を中心に展開され、幕末の多様な人物像やその思想に迫る内容となっています。特に、手紙や日記などの個人的な文書を通じて、当時の社会や文化の一端を垣間見ることができるでしょう。また、展示が行われる熊本大学ひご未来図書館には、来場者が自主的に多くの貴重書を目にすることができるスペースも設けられています。
関連講演会も同時開催
さらに、展示期間中の11月3日(日・祝)には、関連する公開講演会「第18回永青文庫セミナー」も行われます。この講演会では、横井小楠の人脈や思想に関する二つの演題が予定されています。第一部では、熊本大学永青文庫研究センターの准教授・今村直樹氏が「横井小楠の人脈と思想形成過程」について話し、第二部では文学系教授の三澤純氏による「『他の非をのみ唱え我が修行怠り候は士君子の恥ずべき事なり』―父としての横井小―」と題された講演が予定されています。
この講演会は事前申し込みが不要で、先着130名が参加可能です。また、参加費は無料のため、興味のある方はぜひ参加してみてください。
交通アクセスと注意事項
会場は熊本大学ひご未来図書館の1階に位置しており、所在地は熊本市中央区黒髪2丁目40番1号です。紫熊祭の期間中のため、車両による入構はできませんので、公共交通機関の利用をおすすめします。
この貴重資料展は、歴史や文化に興味がある方々にとって、非常に貴重な体験になることでしょう。ぜひ足を運んで、その魅力を実感してください。
詳細情報は熊本大学の公式サイトや配布されたチラシを参照してください。この機会に横井小楠の世界に触れてみるのは、非常に有意義なことでしょう。