日本酒専用ECサイトが中国WeChatにオープン!
中国国内における日本酒への関心が急速に高まっています。その背景には、日本文化の浸透や日本食への関心の高まりがあり、日本酒を求める需要が日々増加しています。これを受けて、日本の酒蔵も自社の日本酒を中国市場に向けて販売したいとのニーズが高まっています。しかし、酒蔵側には中国語のスキルやEC運用の経験が不足しているため、動き出せない状況が続いていました。さらに、従来の販売方法の課題も存在します。
代理店販売と越境ECの課題
代理店を介して販売を行う場合、以下のような難点があります。
- - 販売データを把握できないため、効果的なマーケティングが難しい
- - ブランディングの管理が不十分になる
一方、越境ECを利用する場合には、商品を中国の保税区に配送しなければならず、在庫リスクが発生します。また、中国語に対応できる担当者を雇う必要があり、運用コストも高くなります。こうした状況で、多くの酒蔵は手を出せずにいました。
WeChatに日本酒専用ECサイトが誕生
そこで、Sake RDは日本酒専用ECサイトをWeChat内にオープンしました。WeChatは月間アクティブユーザー数が13億人を超える中国最大のSNSであり、このプラットフォームでの販売は大きなチャンスです。この新しいECサイトでは、これまで中国国内では流通していなかった日本各地の酒蔵の日本酒を提供します。今回は、特に中国語への翻訳や輸出手続き、商品登録までのすべての業務を当社が負担。これにより、酒蔵は在庫リスクを軽減し、簡単に商品の販売を開始できます。
また、小ロット販売にも対応しており、試験的な販売を通じて市場の反応を探ることも可能です。さらに、販売する商品の情報や画像データ、必要書類を提供すれば、すぐにECサイトでの販売が行える仕組みが整っています。
日本酒の魅力を発信
新たに導入されるこのECサイトでは日本酒の情報だけでなく、酒蔵の魅力も大切にしています。独自のコンテンツとして記事や動画を作成し、日本酒や酒蔵のファンを増やすための施策も実施。さらに、国内の飲食店との連携により、実際に飲んだ日本酒をECサイトで購入したいユーザーに対しても、スムーズな導線を提供します。
今後は、日本酒の紹介や季節に応じた飲み方、ペアリングの提案など、充実した情報配信を行う予定です。また、ユーザーの購入履歴に基づいたおすすめ商品の提案も計画中です。これにより、WeChatを通じて日本酒との出会いから購入、ファン育成までを一貫してサポートし、中々アクセスできなかった中国市場における日本酒の流通を大きく推進していくことを目指しています。
Sake RDとは
最後に、Sake RDは日本酒を海外に販売し、日本酒文化を広めることを目的としたスタートアップ企業です。私たちは、日本の各地域の文化に沿った日本酒の楽しみ方を提案しなければならないと考えており、単に商品を販売するだけでなく、より豊かな日本酒体験を提供することを目指しています。“Sakeが世界の食卓に”という理念のもと、これからも活動を続けていきます。