IT教育の現状
2025-02-06 13:24:42

世界のIT教育と日本市場の現状を振り返る

最近発表された「世界のITエンジニアレポート(2024年調査版)」によると、世界全体でIT分野の卒業者数は前年より5%の増加を見せています。このレポートはOECD加盟国を中心に42カ国のデータをもとにしたもので、特に米国が年に21万人を超えるIT卒業者を輩出し、圧倒的なシェアを誇っています。一方で、日本はこのIT卒業者数で4位となり、前回の調査から順位を一つ下げる結果となりました。

日本のIT人材供給力の低迷


日本のIT卒業者数は過去5年間の平均で1.7%の微増に留まり、主要G7国の中では増加率が最も低いという厳しい現実が浮き彫りになりました。これは、日本が直面している深刻なIT人材不足を反映した数字ともいえるでしょう。今後、デジタル化が進む中で、より多くのIT人材が求められる見込みですが、日本の教育システムがそれに応えられるかどうか懸念されます。

G7諸国との比較


G7諸国の中では、特にカナダが21.4%という大きな増加率を記録しており、英国も12.6%の増加を示しています。これらの国々は、ITやSTEM関連分野の教育を充実させることで、労働市場における競争力を高めていることが伺えます。一方、日本は様々な改革を進めているものの、他の先進国に比べるとその成長スピードにはばらつきが見られます。

世界のIT人材供給拡大


このレポートによれば、STEM分野の卒業者数も前年比で1.6%の増加を記録しており、特にインドと中国が圧倒的な卒業者数を報告しています。インドはITエンジニア数で世界的に首位を誇り、その卒業者数は55.9万人とされています。これは米国の21.4万人の約2.5倍で、中国もSTEM分野において222.3万人の卒業者を輩出しています。これに対して日本は、IT関連の教育において国際的な競争力を失いつつあるのが現状です。

日本における教育制度の課題


今後、日本はどのようにしてIT教育の質を向上させ、若い世代に魅力的な選択肢を提供するかが重要な課題となります。また、国際連携や海外からの人材登用を進めることで、日本が抱えるIT人材不足の問題を解決する手立てを見つける必要があります。特に、ヒューマンリソシアのような総合人材サービス会社が果たす役割は大きく、将来的なIT業界を支えるための人材を育成し、提供することが期待されています。

まとめ


このように、世界のIT教育市場はますます活況を呈している一方で、日本はその流れに取り残されている感があります。今後の伸びしろを考えると、日本のIT教育システムがどのように進化していくのかが注目されます。未来のテクノロジーを担う人材を育成し、日本が再びIT市場で存在感を示すためには、今すぐにでも取り組むべき課題が山積みです。


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