メタリアル・グループが新たなAIエージェントを発表
2023年7月29日、メタリアル・グループの株式会社ロゼッタ(代表取締役:五石 順一)は、新しいAIエージェント「Metareal デイリーイールド(Metareal DY)」を開発・提供開始しました。この革新的なシステムは、精密発酵ビジネスの現状において求められる「リアルタイムの収益最適化」を実現することを目指しています。
Metareal DYの概要
Metareal DYは、発酵バッチの歩留りデータと原材料の先物価格をリアルタイムで統合し、EBITDA(利息・税金・償却前利益)とROIC(資本利益率)を同時に最大化するために設計されています。このシステムは、自動で売価シナリオを評価し、必要に応じてSlackを通じて通知を送信します。これにより、CFOは迅速に意思決定を行えるようサポートされます。
特に、精密発酵業界では、バッチごとの歩留りや原材料の価格変動が収益性に大きな影響を与えており、従来のERPシステムではリアルタイムの状況に迅速に対応することが難しいとされていました。そこでMetareal DYは、「財務の即応性」を重視し、企業が競争力を維持できるようにするためのツールとして開発されたのです。
特徴と利点
Metareal DYの特徴は主に以下の3つに集約されます。
1.
リアルタイム収益最適化:発酵バッチごとの歩留りデータと原料先物価格を連携し、EBITDAとROICの最適化を自動的に実行します。
2.
二目的最適化アルゴリズム:売上量と利益率をトレードオフの観点から捉え、常に最適な事業判断を提供します。
3.
Slack自動通知&IR対応:収益の上振れ・下振れに関するアラートを即時に通知し、IR資料として使えるグラフも自動生成されます。
このサービスは、特に精密発酵系のスタートアップや新素材・食品Tech企業の経営者、IR責任者に向けて設計されており、それぞれのニーズに応じた機能が備わっています。
AIコンサルティングサービスの展開
さらに、メタリアル・グループはMetareal AIを通じて、業種特化型のAIコンサルティングも強化しています。特筆すべきは、金融業界にとどまらず任意の業種に対応した生成AIシリーズを開発している点です。このシリーズは、各業界特有の課題解決を目的としており、AIコンサルティングとの組み合わせにより迅速かつ確実にAI導入を推進します。
今回のサービスにより、メタリアル・グループは6,000社以上の実績に基づいた専門的なノウハウを提供し、現場で使える実践的なAIの導入を目指しています。
メタリアル・グループの企業ビジョン
メタリアル・グループは、「世界中の人々を場所・時間・言語の制約から解放する」というミッションのもと、翻訳市場において国内シェアNo.1を誇っています。法務、医薬、金融、化学、ITなど、2,000の分野に対応し、顧客の課題解決に力を入れています。今後のAI導入においても、顧客が本当に使えるAIシステムを提供することで、さらなる成長へとつなげていくでしょう。
AI技術の進化が加速する中、メタリアル・グループは現場のニーズに対応したAIエージェントの開発を進めており、業界全体の発展に寄与していく姿勢を示しています。これからのAI導入の波に乗り遅れないためにも、Metareal DYを活用することで、企業の競争力を高めていくことが期待されます。