ロフトが新たに展開する「リテールメディア」サービスの内容とは？

ロフトが新サービス「リテールメディア」を発表

株式会社ロフト（本社：東京都渋谷区、代表取締役社長：安藤公基）は、2025年5月より新たに「リテールメディア」というサービスを開始すると発表しました。この新事業は、パートナー企業に対し効果的なプロモーション機会を提供し、来店客に対してより魅力的な買い物体験を創出することを目的としています。

新サービスのポイント

「リテールメディア」の主な取り組みとして、以下の3つが挙げられます。

1. デジタルサイネージ広告の導入
全国のロフト店舗174店にデジタルサイネージを設置し、企業やブランドの商品やサービスについての広告を表示します。来店客は、店舗でのPOP広告では得られない商品の詳細情報や魅力的なストーリーを直接目にすることができ、購買意欲を高めることが狙いです。

2. ロフト公式アプリでの広告配信
2025年5月からは、ロフト公式アプリ「ロフトアプリ」内にターゲティング広告が展開されます。アプリの874万人以上の会員を対象に、購買意欲が高い顧客へダイレクトにアプローチし、効果測定も行います。

3. サンプリングボックス「ロフボ」の導入
さらには、指定の旗艦店舗にサンプリングボックス「ロフボ」を設置。新商品の試供品を自動販売機形式で提供し、来店客はレジに並ばずともサンプルを入手できます。特にタイパを重視する若年層に向けた新たな取り組みであり、ユーザーデータは取引先に提供し、マーケティングにも活用していくとのことです。

具体的な導入スケジュール

- デジタルサイネージ： 2025年5月より174店舗で導入予定（132店舗でのテスト導入は2025年3月から開始）
- ロフトアプリ広告： 4月にテスト導入がスタートし、5月から本運用
- 「ロフボ」の設置： 渋谷ロフト・銀座ロフトでのテスト導入が3月中旬から行われ、2025年5月21日に新生・梅田ロフトでの本格導入が予定されています。

この新しい「リテールメディア」サービスは、ただ単に広告を投下するだけではなく、顧客体験の向上と販売促進が同時に進められるという点で大きな注目を集めています。今後、ロフトがどのようにこれらの取り組みを運営し、成長させていくのかが楽しみです。リテールメディアは、来店客に新しいショッピング体験を提供しないまでも、マーケティングのスタイルを変える可能性を秘めています。ロフトが果たしてどのような成果をあげるのか、ますます目が離せません。

この新サービスは、まさにロフトの新たな挑戦の一環であり、未来の小売業の在り方を示す一例とも言えるでしょう。