今年の冬、隠れ高血糖に注意が必要!
今年の冬は特別な注意が必要です。新型コロナウイルスやインフルエンザ、そして寒冬の影響で、健康な人でも血糖値が上昇するリスクがあります。実は、全国に約1400万人いるとされる「隠れ高血糖」の存在が、心筋梗塞やがん、認知症などの重大な健康問題を引き起こす可能性があるのです。特に、季節柄、生活習慣が変わりやすいこの時期には、さらなる注意が必要です。
隠れ高血糖とは?
隠れ高血糖は、通常空腹時の血糖値は正常であっても、食後に血糖値が急上昇する状態です。この状態は、自覚症状がないため見逃されやすいですが、インスリンの分泌に異常があると、食後に短時間だけ血糖値が急激に上昇します。この結果、心血管疾患のリスクが高まることが言われています。
九州大学と福岡県久山町の共同調査によると、40〜79歳の住民の約20%が「食後高血糖」を持つ糖尿病予備軍という結果が出ています。これを日本全体に当てはめると、1400万人以上が隠れ高血糖に該当することになります。
今年の冬、特に注意が必要な理由
今年の冬は特に血糖値の上昇に注意が必要です。糖尿病専門医によると、コロナ禍の影響で患者の約7割が血糖値悪化を経験しているとのことです。また、寒い冬は冷えや自律神経の乱れ、運動不足、食べ過ぎなどが重なり、血糖値が上昇しやすい環境を作ります。気象庁によると、今年はラニーニャ現象の影響で東日本以西で寒い冬が予想されています。
血糖値を上げない食事方法
そんな中で、隠れ高血糖を防ぐために食事に取り入れたいのが「まいたけファースト」と呼ばれる方法です。食事の最初に「まいたけ」を摂取することで血糖値の上昇を抑えることができるとされています。
銀座泰江内科クリニックの泰江先生によると、肉や魚をまず食べ、その後に炭水化物を摂る方法も効果的です。この食べ方を実践すると、ホルモンの働きによりインスリンの分泌が促進され、血糖値の上昇を和らげることができます。
おすすめのまいたけレシピ
管理栄養士の望月先生が教える「塩麴まいたけ」は、簡単で栄養価も高く、腸内環境を整える効果があるレシピです。作り方はとても簡単で、まいたけを手で割き、塩麴やオリーブオイルで和えるだけです。短時間で作れるため、毎日の食事に手軽に取り入れることができ、隠れ高血糖対策になります。
塩麴まいたけレシピ
- まいたけ1パック(100g)
- 塩麴小さじ1
- おろししょうが小さじ1/2
- オリーブ油小さじ1/2
- 白ごま適量
1. まいたけを手で食べやすい大きさに割き、耐熱皿にのせ、ラップをして600Wのレンジで2分温める。
2. 調味料を合わせ、加熱したまいたけと和え、器に盛り、お好みで白ごまをかけて完成。
運動で血糖値をコントロール
さらに、食後すぐの軽い運動も大切です。食事の後15分間は、血液が消化器官に集中し、運動をすることで血糖の吸収を抑えることができます。泰江先生が推奨する「進化版かかと落とし」を行うことで、効率的に血糖値を管理することができるでしょう。
まとめ
この冬、隠れ高血糖に気を付けて、食事や運動の取り組みを見直し、健康の維持に努めましょう。生活習慣の改善が、心筋梗塞やがんのリスク軽減に繋がります。