物価高の影響が拡大する冬季ボーナスと年末年始の家計トレンド分析

物価高が影響する今年の冬ボーナスと年末年始の消費動向

株式会社ネストエッグが運営する貯金アプリ「finbee（フィンビー）」は、年末年始の消費動向に関する調査を実施しました。この調査は2025年11月29日から12月1日にかけて行われ、20歳から60歳までの男女を対象にしています。注目すべきは、物価高及び円安という経済背景が今年の冬ボーナスと年末年始の消費にどのような影響を及ぼしているのかという点です。

冬ボーナスの支給額と使い道

調査結果によると、2025年の冬ボーナスの平均支給額は78万円で、最も多く支給されるのは10万円以下の世帯とされています。中でも、ボーナスの使い道に関しては、消費よりも「貯金」や「生活費」という現実的な選択肢が圧倒的に多い結果が出ました。すなわち、ボーナスを「貯金（1位）」「生活費（2位）」に充てることが選ばれており、実際にお金を守ろうとする意識が強くなっています。

消費意欲の変化

年末年始の消費金額について、昨年よりも「増やす」と回答した世帯は少なく、むしろ「減らす」と考える世帯の方が上回りました。特に、クリスマスやお正月における食費の消費意欲は物価高の影響を受けながらも高く、56.1%の世帯が「昨年より増やす」と回答しています。このことから、食にまつわる消費が依然として高い意義を持っていることが確認できます。

お年玉を渡す心情とその金額

さらに、お年玉に関する調査も興味深い結果を示しています。「できる限り渡したくない」とする世帯は60％を超え、渡す金額をできるだけ抑えたいという傾向が鮮明です。また、お年玉の金額自体も平均して4,220円減少させたいという意識が見受けられました。これも、物価高に起因する家計への影響が色濃く反映されています。