QOLDが目指す新たなナーシングホーム事業の展開
東洋ワークグループ傘下のQOLD株式会社(クオルド)が、2025年より新たに「ナーシングホーム」事業を展開することを発表しました。この取り組みは、高齢者が尊厳を保ちつつ暮らし続けられる社会を実現するための重要なステップです。
新事業の詳細
QOLD株式会社は、これまで障がい者グループホームや訪問医療マッサージ、接骨院を運営するなど、地域の福祉サービスに貢献してきました。新たなナーシングホーム事業では、2025年から2年間で、約30億円を投じて宮城県と福島県に合計8施設を開設する計画です。この際、既存の介護サービスと連携することで、地域包括ケアシステムを構築していく方針です。
ナーシングホームの第1号は、2025年2月1日に仙台市太白区で開業される予定です。さらに、9月には青葉区貝ケ森に37床の施設が新設され、2026年には宮城県5カ所、福島県1カ所に50床規模の施設が整備される計画です。
地域の雇用創出
新事業の展開に伴い、障がい者向けグループホームも増設され、計11の施設の整備が進むことで、地元から約260〜300人の新たな雇用が生まれる予定です。これは地域の経済にもプラスの影響を与えることでしょう。
超高齢化社会への対応
日本が超高齢化社会に突入したことにより、介護の需要が急増しています。労働人口の減少と相まって、介護人材の不足という問題にも直面しています。このような状況下で、QOLDは「医療」「介護」「予防」「住まい」「生活支援」が統合されたサービスを地域に提供することが求められています。これにより、多職種の連携が強化され、高齢者が住み慣れた地域で自立した生活を送ることができるよう、地域包括ケアシステムの構築に寄与することを目指しています。
「ともにあゆむ」共生社会の実現に向けて
QOLDが掲げる基本理念は「人間尊重」と「健全経営」ですが、それだけではありません。高齢者や障がい者と「ともにあゆむ」共生社会の実現を目指す我々の取り組みは、より多くの地域住民に安心と希望を提供することとなるでしょう。地域に密着した事業を展開し、今後も「QOL(Quality Of Life)」の向上に貢献することを目指します。
まとめ
QOLDのナーシングホーム事業の展開は、高齢者がより良い生活を送るための新たな選択肢を提供することになります。今後、地域包括ケアシステムの実現に向けた努力も続けていくことで、地域社会全体の福祉向上に寄与するでしょう。私たち一人一人が、その必要性を認識し、支え合うことが重要であると改めて感じさせられる取り組みです。