博報堂DYグループが開発した新たなマーケティングツール
株式会社博報堂DYホールディングスとその関連会社は、このたび新しいインフルエンサーマーケティングツール「ENGAGEMENT BLOOM WAVE」を発表しました。これは、統合マーケティングプラットフォーム「CREATIVITY ENGINE BLOOM」の一環として開発され、企業のマーケティング活動を支援するために設計されています。
SNS時代のインフルエンサー
最近、SNSや動画プラットフォームの普及に伴い、インフルエンサーマーケティングがますます重要な役割を果たすようになっています。かつては話題づくりのための手段と見なされていましたが、現在では認知から購買までを包括する、フルファネルでの事業成長を促進するメソッドに進化しました。
インフルエンサーの選択肢も、広範なリーチ力をもつメガインフルエンサーから、信頼関係を築くマイクロ・ナノインフルエンサーまで多様化しています。しかし、実際の施策運用においては、インフルエンサーの選定や評価が属人化してしまう傾向があり、効果測定データが散在しているという課題も浮き彫りになっています。このため、従来のフォロワー数にのみ基づいた運用では、効果予測や検証が難しくなりがちです。
その結果、施策の効果が一過性のものとなり、ブランドとのミスマッチが生じることも懸念されています。
「ENGAGEMENT BLOOM WAVE」について
このような課題に応える形で開発された「ENGAGEMENT BLOOM WAVE」は、インフルエンサーの選定から施策運用、さらには効果測定までを一元管理できる画期的なツールです。博報堂DYグループが有するAI専門家集団が携わり、独自のAI指標体系に基づくスコアリングを行います。
このツールの強みは、ただの認知拡大にとどまらず、購買を含むすべての成果を可視化・検証できる点です。膨大な過去のデータを基にした成果モデルがその分析を支え、インフルエンサー選定から運用、レポート作成までのプロセスを効率化します。
「IQS」によるインフルエンサー評価
この製品に搭載されている独自のAI評価指標「IQS(Influencer Quality Scoring)」は、インフルエンサー選定の質を高めるための新しい手法です。「IQS」は、AIを駆使して複数のパフォーマンス指標を統合し、信頼度の高いスコアを算出します。この取り組みによって、単なるフォロワー数やエンゲージメント数といった表面的な指標に依存せず、インフルエンサーの実際の活動状況やオーディエンスの熱意を可視化します。
具体的には、情熱を指す「Passion」、ブランドとの親和性を評価する「Contextual」、オーディエンスの信頼性を確保する「Trust」、コスト効果を判断する「Budget」など、計6つの観点から解析を実施します。この客観的なデータを基に、博報堂DYグループは戦略立案やプラニングの知見を融合させ、不確実性を商品選定から排除し、施策のリスクを軽減できるようにしています。
将来的な展望
「ENGAGEMENT BLOOM WAVE」は今後、博報堂DYグループの他のプラニングメソッドや戦略立案サポート機能との連携を進め、Eコマースやリテールメディアとの組み合わせによる顧客の生涯価値を可視化する取り組みを行う予定です。また、画像解析AIによるブランドセーフティ機能の強化や、数百人規模のインフルエンサーを効果的に管理する体制を構築する計画も進行中です。これにより、一過性にとどまらない中長期的な施策を通じて、インフルエンサーとブランド、生活者とのつながりを深め、持続的な事業成長を支援することを目指しています。
結論
インフルエンサーマーケティングの領域での高度化を図ることで、博報堂DYグループはクライアントの持続可能な事業成長に貢献し続けます。