JAL、航空保安管理の国際認証を取得
2024年1月17日、日本航空(JAL)が国際航空運送協会(IATA)から航空保安管理における国際認証「Operating(レベル2)」を取得したとの発表がありました。この認証は、JALが航空業界において高い保安管理水準を達成していることを示すものです。特に、この「Operating(レベル2)」認証は、JALが行った保安管理の最新化・最適化の成果が評価された結果で、世界で初めての取得となります。
航空保安の新たな基準
従来の航空保安管理は、法律や規則に準拠した取り組みが中心でした。しかし、近年では新たなテロ手法やサイバー攻撃、紛争地域の上空通過など、航空保安に関わる脅威が多様化しています。このような状況に対処するため、IATAは航空保安管理の新たな認証プログラムを導入し、航空会社や空港、貨物取扱施設などが対象となっています。
このプログラムでは、航空保安に関するリスクを事前に特定し、予防措置を講じることで、保安管理の継続的な改善を目指します。航空保安管理の成熟度は3段階に評価され、各段階を通じたリスク管理の強化と、業界全体のセキュリティ水準の向上が求められています。
JALの評価ポイント
JALが「Operating(レベル2)」を取得するにあたり、特に評価されたポイントは次の通りです:
- - 航空保安リスクへの対応:JALグループ全体で経営が積極的に関与し、規程類の整備が行われていることが評価されています。新たな脅威や各国の規定変更にも迅速に対応できるリスク管理体制が整っており、信頼の寄せられるポイントとなりました。
- - 航空保安の継続的改善:JALは業界の最善の実践を取り入れ、定期的に外部・内部監査や保安事例の振り返りを行うことで、保安品質を常に向上させています。この姿勢がさらなる評価を受ける要因となっています。
今後の展望
JALは今後もすべての社員の保安意識をさらに高め、IATAや他の関連機関と連携しながら、航空保安管理の向上に取り組む姿勢を示しています。この取り組みにより、お客さまにより一層の安全と安心を提供することを目指しています。JALのこの認証取得は、航空業界全体において重要な前進であり、今後のさらなる発展が期待されています。
航空業界は、安全性が最も重要視される分野です。JALの新たな認証取得は、航空旅客にとっても大きな信頼に繋がります。今後も業界全体で安全対策の強化を進め、安心して空を飛び回ることのできる未来を築いていく必要があります。