新型コロナ蔓延下でも建設業界の採用活動は続行中
新型コロナウイルスの影響で、さまざまな業界が影響を受ける中、建設業界も例外ではありません。しかし、最近の調査によると、80%を超える企業が採用活動を継続していることが明らかになりました。
調査結果の概要
具体的なデータでは、82.76%の企業が何らかの形で採用活動を継続していると回答しました。この中で、「書類選考のみを継続」という企業が16.26%、途中までの面接を進めている企業は5.91%でした。完全に採用活動を停止している企業はわずか17%であり、多くの企業がWeb面接を活用することで、状況を乗り越えようとしていることが伺えます。
一方、大手企業が採用活動を延期または休止していることで、中小企業にとっては新たな人材を獲得する好機ともなっています。求人の状況が変化するこの時期に、中小企業は有望な人材を確保するチャンスが広がっています。
企業の採用活動の実施方法
調査に応じた企業は、さまざまな方法で採用活動を行っています。
- - 最終面接までWeb面接を実施する企業
- - 書類選考のみを行い、面接は5月以降に実施する企業
- - 一次および二次面接はWeb面接で行い、最終面接を対面で行う企業
対面面接を行う場合でも、面接官と応募者が2メートル以上の距離を保つといった対策が取られ、多くの企業が感染予防に努めています。
見通しと懸念
しかし、緊急事態宣言が解除された場合、大量の転職希望者が一斉に選考を進める可能性があります。これにより、既に選考が進んでいた応募者が優先され、特に新たに採用活動を再開した企業にとっては厳しい競争が予想されます。そのため、転職希望者は迅速に行動することが求められます。
また、採用担当者は「採用活動を継続していた企業に先を越される」というリスクも抱えています。状況を注視し、有望な人材を逃さないように早めのアクションが重要です。
推奨事項
企業や転職希望者は、まずは自分自身や周囲の安全を考慮しつつ、三密を避けた採用活動や転職活動を行うことが推奨されます。新型コロナウイルスの影響が続く中、効率的に採用を実施するための工夫が求められています。
調査概要
この調査は、当社の関連企業に対して行われ、2020年4月10日から16日までの期間に有効な回答を得ることができました。203社の人事・採用担当者が回答し、その結果が現在の採用活動の実態を反映しています。
今後も建設業界の人材不足の解決や生産性向上に向けた情報発信システムの強化に努めてまいります。特に、電気系技術者に特化した採用支援を行っている「建職バンク」は、業界内でのニーズと供給のバランスを保つための重要な役割を果たしています。
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終わりに
緊急事態宣言解除後に向けた転職活動や採用活動を進めるにあたり、現場の状況や雇用環境を考慮しながら、一歩踏み出すことが大切です。指針に従いながら、柔軟に対応していくことが求められる過渡期を乗り越えていきましょう。