クレジットカード事情
2018-03-12 15:00:35

世代間・地域別に見たクレジットカード利用の実態とトレンド

世代間・地域別に見たクレジットカード利用の実態とトレンド



日本におけるクレジットカードの利用状況は、世代や地域により多様な特徴を持っています。近年の調査結果をもとに、それらの違いを詳しく見ていきましょう。特に、就職氷河期世代とバブル世代の「キャッシュレス」に対する感覚の違いや、全国の都道府県による利用状況を比較してみました。

世代別のクレジットカード利用傾向



調査によると、全ての世代において、クレジットカードの選択において「ステータス」よりも「おトクさ」を重視する傾向が強いことが示されています。特に、「おトクさ」を重視していると答えた割合は、20代を除いて9割前後に達しています。

しかし、高い金額での利用意識には世代間の違いが見られます。調査結果によれば、特に30代では、1,000円未満の金額でクレジットカードを使う人が53%と最も多いのに対し、50代のそれは41%で、約10ポイントの差があります。これは、就職氷河期世代が日常の買い物に対してよりキャッシュレスなアプローチを取る傾向によるものです。

また、30代は合計64%が「効率重視」と答えており、急激に変わる消費環境に対応した利用方法を選んでいることが伺えます。

地域別の利用状況



全国を47都道府県に分けて、クレジットカードに関連したさまざまなランキングも実施しました。以下は、その結果です。

早期デビュー県


「奈良県」が、平均年齢25歳という若さでクレジットカード所有者を有し、消費意識においてもトレンドに敏感な傾向が強いことがわかります。

ゴールドカード県


「兵庫県」が36%で最も高い割合でゴールドカード所有者が存在し、同時に節約意識も強い地域であることも注目されます。

高額利用県


「埼玉県」は、50,000円以上のクレジットカード利用者が47%と最も高く、刺激的な生活を求める意識が如実に表れています。

おトクさ重視県


「岩手県」は94%の人が「おトクさ」を重視しており、全国平均であっても88%に達しています。

キャッシュレス県


「三重県」が95%で現金以外での買い物比率が高く、商人の文化が根付いていることも影響しているのかもしれません。

まとめ



今回の調査からは、世代や地域によって明らかに異なるクレジットカード利用の実態が浮かび上がってきましたが、「おトクさ」を重視するという共通の傾向が見受けられました。特に、ポイント還元や効率的な利用方法を重視する姿勢は、今後の消費行動に大きな影響を与えていくでしょう。今後もこのトレンドがどのように発展していくのか、注目が必要です。


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