KITTE大阪のブラー二ーアイリッシュ パブ&カフェ、世界のデザイン賞を受賞
大阪のKITTEに位置する「ブラー二ーアイリッシュ パブ&カフェ」が、イタリアの名誉あるA'デザインアワードでブロンズ賞を受賞し、さらにWAF(World Architecture Festival)で決勝進出を果たしました。この店舗は、KTXアーキラボ一級建築士事務所が手掛けたもので、代表の松本哲哉氏は、2025年にさらなる栄誉を期待しています。新しくオープンしたこのお店は、夜だけのアイリッシュパブの雰囲気を保ちつつ、朝から営業するカフェとしての顔も持つ店舗デザインが求められました。
新たなデザインの魅力
「ブラー二ーアイリッシュ パブ&カフェ」は、そのデザインが昼夜で異なる表情を持つことが大きな特徴です。カウンター背面のキャビネットの扉は180°回転し、昼はチョークアートと共にカフェの雰囲気を演出し、夜にはアイリッシュパブへ変貌します。夜になると、隠れていたお酒のボトルや、アイリッシュウィスキーやギネスビールのポスター、アイルランドの城などが目を引きます。
アートとの融合
チョークアートは「GRIND PENCIL」というペイントアーティストのチームによって制作され、アイリッシュパブの伝統的なデザインが施されています。彼らは、生活空間に生き生きとしたアートを取り入れ、単なる展示ではなく、体感できるアート作品として仕上げています。GRIND PENCILはさまざまなイベントやプロジェクトに関わり、その活動は建築や商業スペースだけに留まりません。
アイリッシュパブの空気感と現代的デザイン
この店舗のデザインを担当したファリド・ジアニ氏は、マルチリンガルであり、ヨーロッパでの経験が豊かな建築家です。彼の独自性のあるデザインがA'デザインアワードとWAFで高く評価され、このプロジェクトの成功に大きく寄与しました。
国際的な栄誉
A'デザインアワードは、世界中から数万件の応募があり、専門家による厳正な審査を経て、優れたデザインが評価されます。また、WAFは建築家たちが集まり、各部門ごとに競い合う国際的なイベントで、決勝進出は非常に名誉あることです。KTXアーキラボは、このような国際的な舞台での成功を通じて、日本のデザインの可能性を示しています。
このプロジェクトは、デザインだけでなく、空間が持つ商業的な価値についても考えられたものです。松本氏は、空間設計を単なるデザインとせず、ビジネスのツールとして考えることを重視しており、これを実現するためには強力なインパクトを持つ空間が必要だと語っています。彼の挑戦とデザインへの情熱が結実したことによって、大阪のKITTEにこの素晴らしい空間が誕生したのです。
お問い合わせ
「ブラー二ーアイリッシュ パブ&カフェ」に関する詳細は、KTXアーキラボの公式サイトをご覧ください。
このプロジェクトの成功は、今後の大阪におけるデザイン文化の発展に寄与することが期待されます。