株式会社ペアキャピタルが北海道営業所を新設
M&A仲介を専門とする株式会社ペアキャピタルが、2024年11月5日に新たに北海道営業所を開設したことを発表しました。この新しい営業所は、地方における深刻な後継者不足や人材不足への対応を目指すもので、地域に密着したM&A支援体制を構築します。
背景にある課題
現在、日本では「団塊世代」が全員75歳以上の高齢者となる2025年問題に直面しています。この影響で、国内企業の約3分の1にあたる127万社が後継者不在の状態にあるとされています。特に2023年には過去最多の約49,000件の企業が休廃業や解散に至ったことが報告されています。これらの企業の多くは、実は健全な経営を続けていた黒字企業であり、経営者の高齢化や後継者不足、人手不足が主な原因とされています。
北海道でも、M&Aの需要は急速に高まっており、2021年には18件だったM&A実施件数が2022年には33件と大きく増加しました。2023年には23件と若干の減少が見られるものの、北海道は依然として全国トップ10に入るほどM&Aが活発な地域です。
北海道の厳しいデモグラフィック
北海道の後継者不在率は66.5%と非常に高く、47都道府県中ワースト4位に位置しています。また、人口の減少も深刻で、1997年をピークに全国より早く人口が減少し、1990年代後半には生産年齢人口が減少に転じています。このような状況から、今後ますます経営者の高齢化や人材不足が懸念されています。
さらに、2024年度上半期には全国で4,990件の企業倒産が発生し、この件数は半期ベースで6期連続の増加となっています。その原因の一部には後継者不足や人手不足が挙げられます。特に北海道では前年同期比で増加し、139件の倒産が記録されています。
新営業所への期待
こうした背景を踏まえ、ペアキャピタルは北海道営業所の新設を決定しました。これにより名古屋、大阪、福岡に続く新たな拠点が加わり、地域に密に根差したM&Aサービスの提供が可能となります。ペアキャピタルでは、企業が事業を存続し成長する手助けをするために、全力で支援を行なっていく方針です。
株式会社ペアキャピタルの取り組み
当社は後継者不在や事業再生といった経営課題に対して、M&Aを重要な手段と考えています。M&Aは高度に専門知識を要する分野であり、秘密裏に進める必要もあるため、当社のプロフェッショナルが一貫してサポートを行います。これにより、クライアント企業のスムーズな事業承継や経営戦略の実現を目指します。
会社情報
- - 社名: 株式会社ペアキャピタル
- - 代表者: 田中哲
- - 設立: 2020年10月14日
- - 本社所在地: 東京都渋谷区恵比寿4-20-3 恵比寿ガーデンプレイスタワー31階
- - 営業所: 名古屋、大阪、福岡、北海道
- - 資本金: 1,000万円(資本準備金含む)
- - 事業内容: M&A仲介業
- - URL: https://p-capital.co.jp/
株式会社ペアキャピタルは今後も地域経済の活性化に努め、全国47都道府県での事業展開を目指して参ります。