堺市で進化する医療搬送サービス「mairuシステム」がもたらす未来
株式会社mairu techは、2024年12月より大阪府堺市において「mairuシステム」のユーザーリサーチおよびシステム検証を行っています。この取り組みは、地域医療の負担を軽減し、非緊急の医療・福祉搬送の効率化を目指したものです。
実証実験の目的と背景
新たな医療搬送システムの実証実験は、堺市内の高齢化問題に対処することを目的としています。現在、65歳以上の要介護認定率は全国平均を上回り、今後も需要が急増する見込みです。この現状から、効率化が強く求められる中、mairu techは非緊急医療・福祉搬送サービスに特化した解決策を模索しています。
スタートアップ実証推進事業の採択
2024年9月13日、mairu techは堺市の「令和6年度堺市スタートアップ実証推進事業」の支援企業に選ばれました。この支援を受けて、堺市内の医療機関との連携を深め、ユーザーからのフィードバックを反映したシステム改善に取り組んでいます。
医療・福祉搬送業界の現状
現在の医療・福祉搬送業界では、事業者ごとに対応内容や料金形態が異なることから、予約が困難である環境が続いています。病院のスタッフや患者家族が何度も電話をかける必要があるなど、手間がかかり、負担を強いられる状況です。この課題を解決するため、mairuシステムは利用者が簡単に搬送を予約できるソリューションを提供しています。
mairuシステムの特徴
mairuシステムは、非緊急医療搬送の予約を効率化するwebシステムです。主な特徴には、迅速な予約完了、トラブル防止のための記録管理、安心の見える化があります。実際に2023年に神戸市で行った実証実験では、予約成約率が20%から83%に跳ね上がり、多くの患者家族にとって利便性が向上したことが証明されています。
現在の取り組み
堺市における現在の調査では、以下の点に注力しています:
1. ユーザー課題の把握:医療機関や患者家族の具体的な課題感を理解するためのインタビュー調査を実施中です。
2. 対象範囲の拡充:急性期病院に加え、療養期の病院や介護施設にサービスを広げる検討も行っています。
3. UI/UXの改善:ユーザーフィードバックを基に、より直感的で使いやすい画面デザインの開発を試みています。
未来に向けた展望
mairu techは、今後も非緊急医療・福祉搬送の効率化を通じて、地域医療に貢献していく所存です。システムの利便性と信頼性を向上させ、多くの人々に対して安全で快適な移動手段を提供することを目指します。そして、私たちの事業に賛同するシステムエンジニアや医療人材を積極的に募集しており、共に新しい時代の医療搬送サービスを築き上げていくことを期待しています。
詳細は、公式ウェブサイトでご確認ください。