小学生スマホ利用の実態
2015-01-30 11:00:14
小学生スマホ利用実態調査:増加する利用率と親の意識、人気機種は?
小学生のスマートフォン利用、増加傾向と親の意識
近年、小学生のスマートフォン利用が急速に増加しています。株式会社ICT総研が実施した調査によると、小学生の携帯電話利用者は3人に1人、そのうちスマートフォン利用者は6人に1人にのぼることが分かりました。
この調査は、小学生を持つ親4000人を対象に、2024年1月24日から26日にかけてWebアンケート形式で行われました。
スマートフォン利用の現状
調査結果によると、小学生の携帯電話利用者のうち、スマートフォンを利用している子どもの割合は約17%でした。携帯電話の利用開始時期は、小学3年生までに始める子が全体の約3分の2を占めています。
スマホを持たせる理由
親が小学生にスマートフォンを持たせる主な理由は、「緊急時の連絡手段」が75%と圧倒的に多く、次いで「防犯」が30%でした。しかし、中学受験を予定している小学生の親では、「教育に活用できるから」という理由が約2倍に増加しており、教育への活用も重要な理由となっていることが示唆されています。
人気の子ども向けスマートフォン
現在、子どもにスマートフォンを持たせていない親や、今後持たせたいと考えている親を対象に、子ども向けスマートフォンの希望機種を聞いたところ、auの「miraie」が45%と最も高い支持を得ていました。その理由は、子ども向け料金プランや充実した防犯機能などが挙げられています。NTTドコモの「スマートフォン for ジュニア」シリーズも40%と高い支持を得ており、ソフトバンクの「シンプルスマホ」シリーズも一定の支持がありました。
小学生スマホ利用者数の推移と市場の展望
ICT総研の推計によると、2014年度末の小学生のスマートフォン利用者数は43万人でしたが、2018年度末には144万人にまで増加しました。これは、利用者数比率が2012年度末の2.4%から2018年度末には22.5%にまで拡大したことを意味しています。
日本の携帯電話市場は飽和状態にあると言われていますが、小学生など子ども向けの市場は、依然として成長の可能性を秘めていると言えます。各キャリアは、この市場に向けて、より魅力的なサービスや端末を提供していくことが求められるでしょう。
まとめ
本調査の結果から、小学生のスマートフォン利用は増加傾向にあり、親の意識も多様化していることが分かります。「緊急連絡」や「防犯」といった基本的なニーズに加え、「教育への活用」や「IT機器への慣れ」といったニーズも高まってきています。今後、子ども向けスマートフォンの市場はますます拡大していくことが予想され、各キャリアの競争も激化していくと考えられます。
会社情報
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株式会社 ICT総研
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