株式会社ネクソン、2025年度第3四半期業績発表
株式会社ネクソンが2025年度第3四半期(2025年7月1日~9月30日)の連結業績を発表しました。代表取締役社長のイ・ジョンホン氏は、特にメイプルストーリーに関する成果と、新作『ARC Raiders®』の成功を強調しました。
メイプルストーリーの成長
第3四半期の業績では、メイプルストーリーのフランチャイズが前年同期比で61%の増収を達成しました。これにより、2025年度全体で前期比40%の成長を見込んでいます。メイプルストーリーは、今年も引き続き強いパフォーマンスを発揮し、過去最高の通期売上収益になる見通しです。イ・社長は、「ハイパーローカライゼーション戦略が功を奏し、韓国での業績改善が進展しています。」と述べています。
新作『ARC Raiders®』の成功
また、新作の『ARC Raiders®』は、グローバルにリリースされ、Steamでの売上ランキングの首位を占めています。発売から2週間ほどで400万本を販売し、最大同時接続者数70万人を記録しました。これはネクソンの歴史の中で最も成功したグローバルローンチの一つとなっています。これにより、長期的にネクソンのフランチャイズポートフォリオを支えるタイトルとして期待されています。
財務結果および今後の展望
2025年度第3四半期の売上収益は1,187億円で、業績予想の範囲内でした。しかし、前年同期比では12%の減少が見られました。営業利益は375億円で、こちらも前年同期比で27%減少しましたが、四半期利益は前年同期比で41%増加し382億円となりました。
さらに、2025年度の期末配当額を1株当たり30円に倍増し、250億円の自己株式取得を始めることも決定しました。この株主還元政策は、既存フランチャイズと新作による安定したキャッシュフローの創出に対する自信に基づいています。
新たな展開とパートナーシップ
ネクソンは、関係各社とのパートナーシップにも注力しています。テンセントとの協業による『THE FINALS®』の中国版は、11月18日からオープンベータを開始する予定であり、その後続々と新しいタイトルやアップデートが展開される見込みです。2026年には日本市場向けにハイパーローカライズされた『マビノギモバイル』のリリースも計画されています。
結論
株式会社ネクソンは、今後も新たなコンテンツと既存のフランチャイズを通じて成長を目指します。特に、メイプルストーリーの継続的な成功や『ARC Raiders®』の成果が、今後の安定した業績を支える要因となるでしょう。さらに、株主還元策を通じて、投資家への還元を強化していく方針です。大規模なゲーム市場での展開が期待される今後の動きに、ますます注目が集まります。