半導体向け新素材
2024-09-27 15:11:09

新たな半導体クリーンルーム用シーリング材が登場!その特長と期待される効果とは?

新しい半導体クリーンルーム向けシーリング材が発表



積水化学工業株式会社とH.B. Fuller Companyの合弁会社である積水フーラー株式会社は、ついに半導体クリーンルーム向けの低アウトガスシーリング材「抗菌GOOD!クリーンルーム用®」を発表しました。発売日は9月30日で、特に製造環境での電子材料の保護を目的としています。

開発の背景



昨今、日本国内では半導体産業への投資が急増していますが、それに伴い、製造環境のクリーンさが求められています。半導体やフラットパネルディスプレイなどの先端技術が進む中、製品の性能維持に大きな影響を与えるのが、製造過程で発生する揮発性物質です。これにより、クリーンルームで使用する材料からのアウトガス成分は厳格に管理される必要があります。特にシーリング材には、BHTや環状シロキサンといった揮発性物質が含まれているため、一般的な材料では製造環境に適さないことが課題とされています。

そのため、積水フーラーでは、長年にわたる住宅・建材業界での技術を活かし、クリーンルーム用の特化したシーリング材の開発を進めてきました。特に、クリーンルームでの施工の容易さや職人の負担軽減を意識して、効率的に作業できる商品を目指しました。

「抗菌GOOD!クリーンルーム用®」の特長



新たなシーリング材は以下の特徴を持っています。

1. 低アウトガス性能: 日本空気清浄協会の規定に則り、クリーンルームでの運用に求められる11成分について実施した試験では、全ての成分が検出限界以下であることが示されました。

2. 抗菌性: 「抗菌GOOD!」シリーズとして高い抗菌性能を誇ります。

3. シーリング機能: 接着性と柔軟性を兼ね備え、さまざまなクリーンルームの用途に対応可能です。日本接着剤工業会のJAIA F☆☆☆☆認定も取得しており、内装材の接着やシーリング用途でも使用が安心です。

4. 優れた施工性: 一液型のシーリング材で、二液混合の手間が不要で、施工現場のニーズに合わせたパッケージも用意されています。320mlのフィルムパックおよび330mlのカートリッジから選べるため、施工者の利便性も考慮されています。

製品概要



この新しいシーリング材は、330mlカートリッジと320mlフィルムパックの2つのバリエーションがあり、各10本入りの段ボールで提供されます。具体的には、以下の荷姿が用意されています。

  • - 330mlカートリッジ10本入り段ボール×2箱(PPバンド掛け)
  • - 320mlフィルムパック10本入り段ボール×2箱(PPバンド掛け)

今後の展開



積水フーラーでは、今後も社会のニーズに応じた商品開発を進めていく方針であり、2025年度には「抗菌GOOD!クリーンルーム用®」の市場シェア30%を目指しています。これにより、半導体業界において一層の環境改善と生産性向上に貢献することを期待しています。

本製品がもたらす技術革新とその可能性に注目が集まっています。今後の展開を心待ちにしたいですね。


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会社情報

会社名
積水化学工業株式会社
住所
大阪市北区西天満2丁目4番4号
電話番号
03-6748-6460

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