鳥羽市が発信する持続可能な地域づくり
三重県に位置する鳥羽市は、リアス海岸の美しい景観と共に、古くから漁業と観光が盛んな地域です。伊勢志摩国立公園の一部として訪れる観光客に愛され続け、近年では「海女文化」が特に注目されています。しかし、近年の気候変動により、海洋環境は大きく変わりつつあります。この変化に対する意識を高めるため、鳥羽商工会議所は新たにウェブサイト「サステナブル鳥羽」を開設しました。
鳥羽の海との関係性
海は鳥羽市民の生活そのものであり、地域の食文化や観光の資源となっています。皆が海の恩恵を受けている一方で、その環境が変わっていくことへの危機感もあり、地域の持続可能性を考える取り組みが必要とされています。そこで、観光業、漁業、行政の関係者が集まり、ワークショップを開催し、海における生活の重要性を再確認しました。
このワークショップでは、参加者から7つのテーマが提案され、これが今後の持続可能な取り組みにおける重要な指針となることが期待されています。
持続可能な取り組みの7つのテーマ
1.
Ama: 海女文化に触れる
2.
Toba style: 海を感じる時間を過ごす
3.
Local food: 鳥羽の地魚を食べてみる
4.
Nature: 人と自然のつながりを感じる
5.
Toba culture: 鳥羽独自の文化・歴史を尊重する
6.
Long stay: 長く滞在して楽しむ
7.
Jingu: 伊勢神宮とのつながりを感じる
これらのテーマは、地域づくりや観光体験の強化を図るため、市民や訪問者にとっての新しい価値を提供します。
「サステナブル鳥羽」の目的
「サステナブル鳥羽」ウェブサイトは、鳥羽市における持続可能な活動や実践している企業・団体を知ってもらうことを目的としています。地域の住民だけでなく、訪問者も活動に参加することで、より良い地域づくりに貢献できる機会を提供します。海の持続可能性を確保するための情報収集、交流の場を設けることで、地域の活性化を図ります。
商工会議所は、この取り組みを通じて、持続可能な地域づくりの理解を深め、共に歩む仲間を増やすことを目指しています。未来の海の環境を守るため、一人ひとりができる小さな事から始めましょう。このサイトがその一助となることを願っています。
私たちが育むべきは、100年先の未来に続く、持続可能な自然と暮らしです。サステナブル鳥羽から始める一歩が、地域全体に広がっていくことに期待が寄せられています。